ある日突然、今までと同じシャンプーを使っていたにも関わらず
髪、または頭皮が脂っぽくなってべたついてしまったことはありませんか?特に今までと変わった事はなかったのに。
よくお客様からも相談される事が多く、今回はその原因と対策をご紹介します。
目次
頭皮がべたつく原因
まず頭皮がべたつくというのは、頭皮または毛髪に必要以上に油分がある為です。いわゆるオイリー肌と言われるものです。
こうなってしまうとドライヤーで乾かしても中々乾かないorいつまでたっても半乾きのような質感になります。
またボリュームも出にくくなったり、何日もお風呂に入っていないような質感になります。
このような頭皮がべたつく原因には、皮脂の異常分泌、シャンプーが合っていない、シャンプーの方法が間違っているなど原因は様々です。
では一体頭皮がべたつく原因はどんなものがあるのでしょうか?
食生活の乱れで頭皮がべたつく
頭皮を覆う皮脂膜は、体内から時間をかけて作られて頭皮を守ってくれるバリア機能の役割があります。
しかし食生活の乱れにより皮脂が過剰に分泌して頭皮のベタつきになることがあります。
カップラーメンやファストフード、揚げ物などの脂っこいものや、ジュースやお菓子、アルコールなどの糖質が多いものも皮脂が過剰に分泌される原因になるので摂りすぎには注意しましょう。
これらの物が全くダメというわけではなくバランスの良い食事を心がける事が大切です。
生活習慣の乱れで頭皮がべたつく
生活習慣、特に睡眠などが不規則になったり睡眠不足になると男性ホルモンの分泌が増えます。
男性ホルモンは皮脂の放出を促進するホルモンで、これが増えてくると脂っぽくなっていきます。
なぜそうなるのかと言うと、眠らなければ身体の緊張状態がずっと続くことになります。それを維持する為に男性ホルモンを分泌し続けることになるからです。
また睡眠不足は自律神経を乱れさせ、ホルモンバランスの乱れやストレスなどさらに頭皮環境が悪くなる弊害が起こります。
理想は6時間~8時間の良質な睡眠を心がける事が大事です。
ストレス、ホルモンバランスの乱れにより頭皮がべたつく
ストレスも頭皮の過剰分泌につながる原因になります。
ストレスが溜まりすぎるとホルモンのバランスが崩れ頭皮のベタつきの原因になります。
女性ホルモンの一つ、エストロゲンの分泌が少なくなると皮脂が過剰に分泌されやすくなってしまいます。
また逆に男性ホルモンが多くなり皮脂の分泌を活性化させてしまうのです。
結果的にストレスからホルモンバランスが乱れる事により、皮脂の過剰分泌で頭皮がベタつく原因になってしまいます。
ストレスを溜めないよう、適度な運動や十分な睡眠をとるなどストレスの解消法を自分なりに見つけなければなりません。
シリコン、ヘアオイルにより頭皮がべたつく
髪の手触りを向上させる為にシリコンやヘアオイルはとても有効な存在です。
適度な量であれば問題無いのですが、あまりにつけすぎていると知らず知らずの間に頭皮のベタつきの原因へとなっている場合があります。
シリコンやヘアオイルなどは特に手触りがよくなり多く使いがちなのですが、あまり多くつけすぎると普段のシャンプーで綺麗に落ちきれなくなり、どんどん髪の表面に層のように蓄積されてしまいます。結果、最初の頃は良い感じだったのにいつのまにか、気がつくとベタついてしまっているという状態に陥ってしまいます。
蓄積されたシリコンやヘアオイルはカラーやパーマの反応にも害を及ぼすのであまりに酷い場合は担当の美容師さんに相談してみて下さい。
シャンプーが合わず頭皮がべたつく
シャンプーも一緒で、シリコンや保湿剤など手触りを向上させたりしっとりとまとまりやすくするようなシャンプー剤などは注意が必要です。
これらも同様に使い続けるうちに髪にシリコンや保湿剤が蓄積され気がつくとベタついている、といった現象に陥ってしまいます。
特にドラッグストアなどの市販のものに多く入っているようです。
これらの危険な所は、使い始めは手触りが良くなり髪が綺麗になったように感じます。髪のダメージなどは関係なく髪の表面をコーティングすることで手触りが良くなるので誰でも髪が治ったと勘違いします。しかし髪の表面を何層にも重ね続けるていると質感は重たくなりベタついてきます。しかし本人は使い始めの頃の、手触りが良くなった感覚が忘れられないのでそのシャンプーが原因とは思わないのです。結果ずっと同じシャンプーを使い続けることで悪循環に陥ってしまいます。
どんなに良いシャンプーでも自分に合っていなければ意味がありません。髪質も頭皮の状態も、もしかしたら変わっているかもしれません。
髪のダメージが気になっていた頃に買ったシャンプーも、髪の状態が良くなり昔ほどダメージが気にならなくなった髪に同じシャンプーを使っていればもちろん合わないでしょう。
頭皮のベタつきが改善されない場合は、自分が良いと思ったシャンプーでも一度思い切って変えてみるのも良いかもしれませんね。
シャンプーのすすぎ残しにより頭皮がべたつく
これはシャンプーが原因というよりもシャンプーのやり方に原因がある場合です。
基本的にシャンプーはすすぎの時間の方が長くした方が良いです。時間で言えば大体2分以上はかけて下さい。(測ってみると意外と長いですよ)
特に最初に髪を濡らす時の予洗いをしっかりしないと頭皮の皮脂汚れが浮いてこないので、シャンプーをしても中々取れにくいです。
あまりにも酷いと泡立ちも悪くなるのでシャンプー前の予洗いはしっかりとしましょう。
またロングの方であればお風呂で下を向いて流していると、どうしても頭頂部の方が疎かになるので気をつけてみて下さい。
トリートメントのつけ方にも注意が必要です。絶対に根元からつけてはダメです。毛先の一番先からつけていき、徐々に中間に伸ばしていくイメージでつけていって下さい。
意外とトリートメントを根元からべっとりとつけて頭皮がベタついている方が多いです。
またトリートメントもしっかりとすすぐようにしましょう。たまに少しヌメリが残るくらいで終わる方がいますがダメです。しっかりとすすぐようにしてくだい。
シャンプーのし過ぎにより頭皮がべたつく
頭皮がベタつくからといってあまりシャンプーをしすぎるのも良くありません。
もしかするとシャンプーのし過ぎで頭皮がベタついているのかもしれませんよ?
基本的にシャンプーはその日の夜に洗えば、あまりに汚れていなければ次の日の夜まで洗わない方が良いです。
逆に洗いすぎてしまうと必要な頭皮の皮脂まで取り除いてしまいます。皮脂は基本的にバリア機能の目的があり、頭皮の皮脂があることで様々な刺激から守ってくれていますして頭皮の皮脂が無くなりすぎると、乾燥してしまいます。
身体はその乾燥を補おうと多量の皮脂を分泌するようになり、結果皮脂の過剰分泌へと繋がり頭皮のベタつきの原因となります。
どうしても気になる、シャンプーがしたいという方はシャンプー後に化粧水など、保湿してあげるようにしましょう。
おすすめナリシング↓
髪が細く、ボリュームが出にくい方
頭皮が乾燥しやすい方
髪に弾力がない方
頭皮のベタつきをなくす方法
ここまで原因をご紹介してきましたがでは一体どうすれば良いのでしょうか?
頭皮のベタつきが気になる方はこれらを気をつけ改善してみてください。
生活習慣を見直して頭皮のベタつきを改善しよう
やはり生活習慣はとても大事です。特に食べるものは、栄養として直接髪の毛に影響を及ぼします。食事もバランスが大事です。
脂っこいものや、お肉など高コレステロールなものばかりでなく野菜は勿論、魚介類や植物性たんぱく質の大豆などの豆類、ビタミンと鉄分が豊富なレバー、ミネラルの豊富な海藻類などをバランス良くとりましょう。
一度に沢山食べれば良いという訳ではなく、毎日満遍なく食べることが大事です。
逆にケーキなどのお菓子類やカップラーメンやハンバーガーなどのジャンクフード、アルコールなどは糖質や脂質、塩分が多いので摂りすぎに注意してくだい。
こちらに頭皮や髪の毛に良い食べ物の紹介もあるのでどうぞ↓↓
使っているシャンプー剤を見直して頭皮のベタつきを改善しよう
今までと特に変わりはないのに急にベタついたという方はストレスや体質の変化の他にシャンプーが合わなくなってきている場合があります。
そういった時は今使っているものを見直してみるのも良いかもしれません。
しっとりと仕上がるものを好んで使っている場合、知らず知らずの内に頭皮がベタついていたという事もあります。
よく話題になるのがシリコンでしょうか。表記としてはジメチコン、シクロメチコン、ポリマーなどと書かれていたりします。
ただシリコンが悪いという訳ではなくバランスが大事で、しっとり系のシャンプーなどにはこれらが多く入っている傾向があります。しかし一般的にどれくらい入っているのかは分かりません。
もし頭皮のベタつきが気になるようでシャンプー、トリートメントや洗い流さないトリートメントを使っている場合は、まずシャンプーだけにしてトリートメントや洗い流さないトリートメントなどは一切つけないようにしてみて下さい。
最初は髪がバサバサしたりして気になるかもしれませんが、1週間程で逆にまとまりやすくなったり、ベタつきがマシになってくればおそらくトリートメントなどが合わない可能性が高いでしょう。
それでも良くならない場合はシャンプーを変えてみるのも考えて見てください。
シャンプーを詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓↓
おすすめシャンプー!シャンプーの役割から種類まで、髪質に合ったシャンプーとは?シャンプーの特徴を解説!
シャンプーの方法を見直して頭皮のベタつきを改善しよう
頭皮のベタつきに関わらず、すすぎはとても大事です。
最低でも2分以上、シャンプーよりもすすぎの時間を長くとったほうが良いです。
また予洗いである程度、皮脂などの汚れをうかしていくことで綺麗にシャンプーする事ができます。
少し頭皮を揉み込むような感じですすぎ乳化状態にすることで皮脂汚れは落ちやすくなります。
皮脂汚れが多いとシャンプーの泡立ちも悪くなります。
シャンプーの泡立ちが悪いようなら一度流し、よく泡立ってからシャンプーをするようにしてください。
頭皮のベタつきで多いのがコンディショナーやトリートメントをきちんと流せていないケースです。
コンディショナーやトリートメントはヌメリが残る方が良いのかな?と思われる方もいますが、ヌメリが無くなるまでしっかりと流して下さい。
またコンディショナーやトリートメントをつけるポイントは毛先です。根元は比較的ダメージも少なくつける必要は少ないです。
毎回根元までつけているとどんなに良いものでもベタつく原因になりえます。
洗い過ぎないことも大切でよく洗浄力のことが話題になりますが、それよりもシャンプーをする回数が増える方が頭皮の負担になる場合があるのであまり神経質にシャンプーをし過ぎない方が良いこともあります。
シャンプーのやり方など気になる方はこちらをどうぞ↓↓
まとめ
いかがだったでしょうか?
今まで気になることが無かったのに急に頭皮のベタつきが気になってきたという方は一度普段の生活を見直してみて下さい。
原因は様々で季節的なものや体質の変化やストレス、生活習慣からシャンプーなど人により違います。
まずは小さなことから試してみて下さい。