今の時代、毎日シャンプーをする方が大半かと思います。
化粧品にはもの凄くこだわってスキンケアをする方が多いのにシャンプーに関しては無関心な方が多い気がします。そもそもシャンプーとは?
本当のシャンプーの使い方からアナタに合うおすすめシャンプーを見つけるために知っておきたいシャンプーの事を解説。
目次
髪質に合わせたおすすめシャンプーの役割とは?
普段何気なく私たちが行うシャンプー。
ただ汚れを落とすだけのも?いえいえ、それだけでは勿体無いですよ!
シャンプーを深く知るとただ汚れを落とすでけの物から頭皮や髪を健康に保つための物に変わって行くでしょう。
そもそも化粧品にはもの凄くこだわってスキンケアをする方が多いのにシャンプーに関しては無関心な方が多い気がします。
シャンプーもスキンケアと同じように考え使用することでその差は歴然です。
まず知っておきたいのは、シャンプーとは髪の汚れを落とす洗浄。髪の栄養補給。この2つが大きな役割になっていきます。
それらを髪質に合わせて考えていきます。
シャンプーの役割①洗浄
シャンプーの中でも大きな役割のある洗浄。髪や頭皮の汚れを洗い流していきます。
ここで勘違いされやすいですが、シャンプーというのはあくまで皮脂などの脂汚れを包み込んで流すということです。
シャンプーの中に含まれる界面活性剤が脂汚れに突き刺さり浮かしていきます。その界面活性剤の大きさでシャンプーの種類も変わります。
よくアミノ酸系シャンプーや石油系シャンプーと言われる物はこの界面活性剤の違いによるものです。
シャンプーの役割②栄養補給
一般的にサロン用シャンプーには髪の有効成分が沢山入っています。髪の主成分であるケラチン、コラーゲンなどの保湿成分、細胞の接着剤の役割をしてくれるCMCなど様々です。
これらの髪に良いとされるものは一般にトリートメントに入っていると思われがちですが実はシャンプーにこそ入っています。
なぜかというと、これらの有効成分は髪の内部に浸透して欲しいものです。そのためには液体である方がより浸透率はあがります。
逆にトリートメントのようなクリームタイプは内部に浸透していくというより、髪の表面にまとわりつき包帯をしてくれるイメージです。
なのでシャンプーのやり方や使い方で髪の仕上がりは変わってきます。
おすすめシャンプーの主成分
シャンプー剤には大きく分けて水、洗浄成分、コンディショニング成分、香料、防腐剤などです。
ここで大きな違いが出るのが洗浄成分とコンディショニング成分です。
洗浄成分とはよく界面活性剤と呼ばれるものです。普通、水と油は混ざり合わないですが界面活性剤には水に馴染む性質と油に馴染んむ性質二つの特徴を持っています。本来混じり合わない水と油が混ざり合うことで汚れを落としてくれます。
洗浄剤の界面活性剤には主に
- 高級アルコール系界面活性剤
- 石けん系界面活性剤
- アミノ酸系界面活性剤
となっており
これらは洗浄力や頭皮への刺激、洗い上がりの質感などが変わってきます。
高級アルコール系界面活性剤は
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸TEA
- パレス-3硫酸Na
- オレフィンスルホン酸Na
などが配合されており、泡立ちがよく強い洗浄力で汚れをしっかり落としてくれます。また価格も安く経済的です。
しかし洗浄力が強い為余分な皮脂まで取り除き頭皮が乾燥しがち。髪のCMCを溶かしてしまう。などのデメリットもあります。
洗い上がりもパサっとしやすいです。
縮毛矯正後のデリケートな髪には不向きと言えるでしょう。
石けん系界面活性剤は
動植物など天然由来の脂をアルカリで反応させた界面活性剤です。
洗浄力が強く天然由来のため生分解性(自然に帰る)が高いのが特徴です。自然派思考の方に人気のシャンプーになっています。
石けん系も洗浄力が強く余分な皮脂やCMCと取り除いてしまうので注意が必要です。
また石けんカスが残りやすく、アルカリ性のため髪や頭皮への刺激が強いです。洗い上がりもキシミがあり縮毛矯正後のシャンプーには向きにくいです。
アミノ酸系界面活性剤は
髪や頭皮と同じ弱酸性で出来ているので、刺激が少なく肌に優しいです。
また洗浄力も弱酸性ため余分な皮脂やCMCを溶かしすぎることもなく、髪のパサつきも少ないのが特徴です。
アミノ酸が含まれている事によって傷んだ髪にアミノ酸が吸着し保湿する効果が期待できるので、地肌や頭皮環境を整えてくれます。
洗い上がりは少ししっとりとした感じがあります。
しかし他のシャンプーに比べ洗浄力が弱い、原料が高価なため価格が高い傾向があります。
また高級アルコール系界面活性剤がメインで使われたシャンプーに少ししかアミノ酸系界面活性剤が入っていない場合でもアミノ酸シャンプーと謳われたものもあるので注意が必要です。
もう一つのコンディショニング成分とは髪の栄養素のような物です。
髪を綺麗に美しくする為のものであり主に
- ケラチン
- ヒアルロン酸
- シルク
- CMC
などが挙げられます。
ケラチンは髪の約8割を占める成分で主に髪の骨格を作るような役割があります。
ケラチンにもいくつかあり一般的に使われることが多い羊から取り出した羊毛。水鳥から取り出す羽毛(フェザーケラチン)があります。
羊毛よりも軽い仕上がりになろのがフェザーケラチンと言ったところです。
ヒアルロン酸は髪の保湿を行なってくれろものです。
水分を保持してくれ髪の乾燥を抑えパサつきを無くしてくれる効果が期待できます。
保湿成分としては他にグリセリンやシルク、ペリセアも同じ役割があります。
シルクは保湿成分として多く利用されるだけでなく、網目状の構造により通気性がよく軽い質感で髪の柔軟さや滑らかさを出してくれます。
CMCは髪の油とも呼ばれ、キューティクルや髪の中の細胞の隙間に存在し細胞同士をくっつけてくれる接着剤のような役割をしています。
髪のダメージの最初はこのCMCが流出することにより細胞同士がバラけて行くことで髪のダメージが進行していきます。
おすすめシャンプーの種類
上記にもあるようにシャンプーの種類には洗浄成分の違いにより飛び方が変わります。
- アミノ酸系シャンプー
- 高級アルコール系シャンプー
- 石鹸系シャンプー
その中でも大きく違うのが洗浄力でしょうか。
ではなぜそこまで大きく違うのかというと汚れを落とす洗浄剤、界面活性剤の大きさに違いがあります。
高級アルコール系シャンプーの界面活性剤は分子が小さくより細かく脂汚れに吸着します。
それに比べアミノ酸系シャンプーは分子が大きい為洗浄力が落ちます。
しかし高級アルコール系シャンプーは分子が小さい為髪の隙間にも入っていきやすく、それが髪の接着剤でもあるCMCを溶かしてしまい髪のダメージへとつなっがてしまいやすいという欠点が生まれました。
石鹸系シャンプーは天然由来のものが多く、生分解性が高いので環境にやさしいです。
天然由来のものが多いので安全性も高いのが特徴です。
しかし高級アルコール系シャンプー同様、洗浄力が高いので髪がパサつきやすく石鹸カスが残りやすいです。
おすすめシャンプー特徴
シャンプーの種類から洗浄力の違いがわかったかと思います。
しかし世の中には本当に沢山のシャンプーが存在します。
ではそのシャンプーの違いは?特徴はなんなのかというとコンディショニング成分などの髪の栄養素の配合による所が大きいです。
髪のハリコシやボリュームが欲しいのであればケラチンを主としたもの、また水分を失った髪はハリが出ないのでヒアルロン酸やセラミドなど保湿成分が入ったものが良いでしょう。
しかし髪がしっかりとするので人によっては少しキシキシする方もいるかもしれません。
同じく髪のパサつきや乾燥が気になるのであればヒアルロン酸やセラミド、シルク、グリセリン、ペリセアなどの保湿成分を。それに加えCMCなどで油分を補うことが大事です。
保湿効果が高いのでしっとりとした仕上がりになりやすいです。しっとりしすぎる場合はシルクが主の物の方が軽い質感になるのでおすすめです。
少し特殊なもので言えばヘマチン配合のシャンプーや尿素入りのシャンプーなどがあります。
ヘマチンは活性酸素を取り除いてくれる力があり、パーマやカラー後に使用することで薬剤のダメージを軽減してくれる働きがあります。
また髪のケラチンとくっつくことで髪を強化しハリコシを出してくれたりします。
尿素は髪を膨潤、膨らまし柔らかくしてくれます。毎日ヘアアイロンをしたり痛んで髪が硬くなってしまった時に効果的で
髪を膨らますことで栄養成分を浸透しやすくしたり頭皮に浸透することで角質層を取り除き頭皮が柔らかくなります。結果、血行促進にも繋がります。
サロンではこれらの成分を分けて、その人の髪質、状態味あった成分を段階的に使用することで髪質を改善していく手法もあります。
代表的なもので言えばオッジィオット(oggiotto)
リトルサイエンティストなどがあります。
これらは毛髪に何が足りていないのか?仕上がりの髪の質感をどのように仕上げるのか?しっとり、サラサラ、ツヤツヤ、
その有効成分をどのように浸透、定着させて行くのかをプロが様々な行程をしていきながら行う技術です。
毛髪別おすすめシャンプー
おすすめのシャンプーとはその人の髪質にあっていなければ意味がありません。
ここでは髪質に合わせたおすすめのシャンプーのご紹介です。
髪が細い、ネコ毛、ショート、ダメージはさほど気にならない・おすすめシャンプー
フローディア・スプリングリフトシャンプー
このような方は、やはりケラチンの多く配合されたものがおすすめです。
またヘマチンなどで毛髪強化をするのも良いかもしれません。
しかしこのような方はヒアルロン酸やペリセアなど保湿効果や油分の多いものを使用するとベタつきやボリュームダウンの原因になるので注意が必要です。
洗い上がりはすっきりと軽い質感のものがおすすめです。
髪が細い〜普通毛、ショート〜セミロング、ダメージは少し気になる・おすすめシャンプー
フローディア・スリークライトシャンプー
このような方はケラチンなどの毛髪補強に保湿効果もある程度高いものが良いです。
また、ミディアム〜ロングになると毛先の方は生え始めから数年経っていると思います。
少なからず毛先の方はパサつき絡まりやすくなっていると思うので滑らかさを出すシルクなどがあるとなお良いでしょう。
しかしダメージがそれほど気にならないような髪質ではあれば、コンディショニング成分が多すぎるとベタつきの原因になります。
髪が普通毛〜太毛、ミディアム〜ロング、ダメージが気になる・おすすめシャンプー
フローディア・スリークモイストシャンプー
髪がロングの場合やカラーやパーマを繰り返し、ダメージが気になる方はある程度のコンディショニング成分が必要です。
またそのような髪はCMCも減少しているのでCMCの補給が大事です。
パサつきや広がりも気になってくると思うので仕上がりも少ししっとりとしたまとまりが欲しいところです。
髪もダメージで硬くなってきているかと思うのでシルク配合のもので滑らかさを出すと良いです。
髪が太毛、硬毛、セミロング〜ロング、ダメージがかなり気になる・おすすめシャンプー
フローディア・ディープモイストシャンプー
ハイダメージになってくると髪の乾燥がかなり気になってくると思います。
ケラチンやヒアルロン、CMCなどのコンディショニング成分をしっかり補給ししっかりとまとめていきたい所です。
また髪が太毛、硬くなった方はコンディショニング成分が浸透しにくく柔軟さもないです。
そのような方は尿素やシルクなどで髪に柔らかさを与えるようにしましょう。
髪がショート、ダメージが気にならない、頭皮が油っぽい・おすすめシャンプー
ディーセス・ベースクリアshampoo
逆に髪のダメージよりも頭皮がべたつくような方はしっかりと洗浄力のあるシャンプーがおすすめです。
しかし頭皮の油分だけを取り除いてしまうと今度は乾燥し過ぎてしまうので適度に頭皮の潤いを与えてくれるものでないと逆に頭皮の乾燥による油分の異常分泌の原因になってしまいます。
頭皮が硬い、薄毛が気になる、髪が細くなってきた・おすすめシャンプー
Biove purlym(ビオーブ ピュリム)・リペアスキャルプシャンプー
最近、薄毛が気になる。頭皮が硬い。このような方はヘッドスパ用のシャンプーがおすすめです。
頭皮への有効成分をメインに作られており酢酸DL-α-トコフェロール、グリチルリチン酸ジカリウム、ピロクトン オラミンといった成分が頭皮トラブルを解消してくれます。
また頭皮の保湿成分や血行促進も期待でき育毛してくれます。
おすすめ正しいシャンプーのやり方
髪質に合わせたシャンプー選びができたら次はシャンプーのやり方です。
いくら良い成分が入っていても、それらをきちんと生かして効果的に使いこなさなければ意味がありません。
よく問題になるのがすすぎです。
シャンプー、トリートメントのすすぎ残しで髪がベタつく、痒くなるという方がいます。
すすぎはとても大事で初めの髪を濡らす所からしっかりとしましょう。
シャンプーの洗浄剤である界面活性剤は脂汚れを洗い流すことは出来ても髪にこびりついた汚れを剥がす力はないです。
どういう事かというと、しっかりとお湯ですすぐ事で髪や頭皮の脂汚れを浮かしていきます。油汚れを浮かす事で初めて界面活性剤が汚れを包み込み洗い流してくれます。
またしっかりとすすぐ事で、毛髪内部に水分が浸透しそこからコンディショニング成分を浸透させる通り道になります。
そのあとにシャンプーをつけて行くのですが、この時にしっかりとシャンプーの有効成分を浸透させたいのでできればクシなどで髪の毛1本1本にしっかりと馴染むようにしてあげると効果的です。
やはり手グシだとどうしても荒くなってしまうのでクシで丁寧にしてあげると仕上がりに大きく影響してきます。これはトリートメントを付ける時も同様です。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
シャンプーにも洗浄成分によって様々なものがあります。
また配合されるコンディショニング成分でそのシャンプーの特徴が決まります。
ハリコシを出したいのか?潤いが欲しいのか?さらりと仕上げたいのか?
世の中にある沢山のシャンプー剤から自分に合ったものを探すのは中々難しいかもしれません。
自分のなりたい髪と今の髪の状態を見てしっかりとプロのアドバイスを求めるのが一番近道かと思います。
お悩みがある方は一度いつも行く美容師さんに聞いてみると良いかもしれませんね。