よく頭皮が油っぽいと毛穴に詰まってハゲるとかハゲている人は頭がギトギトしていると言われたりします。
では頭皮の皮脂と薄毛にはどんな関係があるのでしょうか?
今回は頭皮が油っぽいと薄毛になってしまうのか?その真相に迫っていきます。
目次
頭皮の皮脂とは?
ではまず皮脂(頭皮の油)とは何なのか?どういった役割があるのか解説していきます。
皮脂の過剰な分泌は脂性肌やニキビ、吹き出物などの原因になります。その為汚いなどマイナスのイメージが多いかと思います。
しかし頭皮に皮脂膜があると頭皮全体を薄い膜で覆い頭皮を守ってくれるバリア機能となります。
皮脂膜とは毛穴から出た皮脂と汗孔から出てくる汗が混ざり弱酸性の皮脂膜となり頭皮を覆います。
皮脂膜があることで、紫外線やホコリなどの外的刺激から守ってくれるバリア機能となるだけでなく、
頭皮の水分を維持してくれる保湿効果もあります。
また皮脂膜は弱酸性の為細菌などが繁殖しにくい環境になります。頭皮の細菌などを減らしてくれる殺菌作用のらような効果もあります。
しかし皮脂ご増え過ぎてしまうと臭いの原因になったり、ニキビや炎症の原因になります。また脂性フケというフケも増え最悪の場合、脂漏性皮膚炎になりカビなどの真菌が増え抜け毛の原因になったりもします。
皮脂は生活する上でとても大切な役割を担っていますが適度なバランスが必要です。
頭皮の皮脂が増える原因
皮脂の分泌量が増加する要因として
- 食生活
- ストレス
- 睡眠
- シャンプー
があげられます。
皮脂と食生活の関係性
食生活はやはり脂質の多いもの、特にお肉などはコレステロールも高くなるので血行不良などの原因にもなります。
カップラーメンなどのインスタント食品やファストフードやスナック菓子、また揚げ物ばかりが中心の食生活を続けていると頭皮の皮脂分泌量は過剰になりやすいです。
またアルコールの大量摂取も頭皮にあまり良くありません。
お酒には糖質が多くふくまれており、体内で脂肪に変わってしまいます。
なのでお酒の飲み過ぎは皮脂の過剰分泌につながってしまいます。
バランスの良い食生活を心がけましょう。
皮脂とストレスの関係性
ストレスも頭皮の過剰分泌につながる原因があります。
特にホルモンのバランスに関係してくるのですが、ストレスによりホルモンのバランスが崩れ男性ホルモンが多くなると皮脂の分泌量が上がってしまいます。趣味や適度な運動でストレスを溜めない生活をしてみましょう。
睡眠はとても大事で夜更かしをしていると、いつもよりお肌がオイリーな状態や頭皮がベタついたりするような経験はないでしょうか?
これは寝不足によって交感神経が活発な状態が続くことで男性ホルモンの分泌が過剰になる為です。
そのせいで皮脂が過剰に分泌されオイリーな肌になってしまいます。
皮脂と睡眠の関係性
寝不足になると肌のターンオーバーが上手くいかず肌の保湿機能が低下され乾燥していきます。
乾燥し過ぎるとそれを補おうと皮膚はより多くの皮脂を出そうとして余計に過剰分泌してしまいます。
このダブルの悪影響で寝不足にらなると、肌のサカサカ感は酷いのに表面はオイリーという悪循環に陥ってしまいます。
皮脂とシャンプーの関係性
シャンプーも大事でその日の汚れはその日のうちに洗わないとドンドンと汚れが溜まっていき
それが皮脂と混ざり合いオイリー肌になっていきます。
また元々オイリー肌の方に洗浄力の弱いシャンプーで洗っていると汚れご取りきれない事もあるのでシャンプー選びは大事です。
逆に洗い過ぎも良くないです。余分な皮脂まで洗い流してしまうと頭皮は乾燥していると思い、それを補おうと過剰に皮脂を分泌して結果オイリー肌になっていまうからです。
シャンプーする回数も多くならないよう、毎晩その日の汚れを適度にに落とし適当な皮脂の状態を維持するようにしましょう。
薄毛と皮脂の関係性
よく頭皮がベタベタしているとハゲるなどと言われてきましたが、必ずしもそういう訳ではないと思います。
髪を何日も洗っていないようなギトギトの髪の毛の人でもフサフサの方もしますし、逆にあまり皮脂が多くない人でもハゲている方はいます。
現在の考え方では、皮脂の量が多い、ギトギトしているからといって髪が薄くなるかと言われるとそれほど影響はないという考え方が多くなってきています。
たしかに頭皮の皮脂が過剰分泌したまま放置していると、頭皮に雑菌が繁殖したり炎症を起こしたりして、脂漏性脱毛症のように間接的な抜け毛の原因にはなります。
しかしこのように、脂漏性脱毛症は中々特殊な例で多くの薄毛の方の原因はまた別にあるのでは無いかとおもいます。
ではなぜこののような事が言われるのでしょうか??
それは薄毛になるような人は皮脂の分泌が多い傾向があるからです。
ハゲる原因は様々あります。その原因がどんどん酷くなると皮脂の過剰分泌がおこり頭皮がベタついてくるのです。
つまり逆なのです。
皮脂の過剰分泌がハゲる原因ではなく、ハゲる原因が酷くなる事で頭皮の過剰分泌が起こるという事だったのです。
では具体的にどのような原因が薄毛、頭皮の皮脂の過剰分泌に繋がってしまうのか?見てみましょう。
薄毛の人の特徴
では薄毛になる原因は何なのでしょうか?
薄毛の原因の中でも大きな割合を占めるのが
ストレス、生活習慣、AGA(男性型脱毛症)になってくるかと思います。
ストレスは円形脱毛症のように自律神経やホルモンバランスが崩れる事によりヘアサイクルが乱れて髪が伸びる期間よりも、抜け落ちてまた新たに生えてくる休憩期間の方が長くなる事によりハゲます。
ストレスが一時的なものであればまた新たに生えてくるのですが、それが慢性的になってくると頭皮環境は悪化し髪を生やしていく毛母細胞は休止してしまいます。
また自律神経やホルモンのバランスが崩れ男性ホルモンが多くなる事で頭皮の皮脂が多くなり頭皮環境が悪くなる負の連鎖がはじまります。
生活習慣は様々な要因が絡まり合っているのですが、睡眠不足、生活リズム、食事が大きく関わってきます。
睡眠不足や生活リズムはストレスにも深く関わってくるのですが、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
人は寝ている間に成長ホルモンであるメラトニンを分泌し、起きている間に壊れた細胞を修復し疲労の回復などをします。
その鍵を握るのが眠りの質です。
この成長ホルモンほメラトニンが最も多く分泌するのが眠りについた最初の3時間といわれています。
この時にどれだけグッスリと眠れるかでメラトニンの量がかわってきます。しかしこの3時間をいつとってもいいかというとそうでは無く、遅くても深夜0時までには寝ることをオススメします。
なぜなら人は深夜3時から5時頃から深部体温が上昇していきそれ以降は深い眠りにつきにくくなってしまうからです。
そしてその習慣を毎日繰り返す事で体のリズムを整えてより質の良い睡眠を得ることができます。
しかしそのリズムがバラバラで質の良い睡眠が取れなくなると頭皮だけでなくお肌のターンオーバーが正確に出来なくなり頭皮や肌はボロボロになっていってしまうのです。
また睡眠不足が続く事で交感神経は休まらずずっと活発的に働き男性ホルモンの分泌を増やしてしまい結果、頭皮のベタつきに繋がります。
食事で一番ハゲる原因としては大食いはあまり良く無いです。
理由としては、食べすぎて肥満になる事での血行不良です。
血行不良により髪に血液がいかない事で栄養を十分に循環出来ず髪が痩せ細っていきます。
また外食が増えたりファストフード、コンビニ弁当が多いと脂質やカロリーが高く、これも肥満の原因になります。
コレステロールが高くなると血流も悪くなり薄毛を促進させてしまいます。
これらもやはり、脂質が多いので結果、頭皮の皮脂量が多くなる傾向があります。
ハゲる原因の特徴としては
生活リズムがめちゃくちゃ。特に深夜まで起きていたり昼夜逆転している。常に寝不足。外食やコンビニ弁当が多く食べ過ぎてしまう。
このような方は薄毛を促進させてしまう恐れがあり、頭皮もべたつきやすくなります。
特に体のリズムを一定にする事が大事で毎日決まった時間に睡眠、食事をして体のリズムを整える事が大事です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
頭皮に悪いこと、薄毛に影響を及ぼすこと、ストレスや生活習慣の劣悪は自律神経やホルモンバランスに影響を与えます。その結果として頭皮環境も悪化し皮脂の過剰分泌が引き起こされます。
逆に最近、頭皮がベタついてきたという方は生活習慣などを見直してみて下さい。
頭皮の皮脂が多くなると匂いや頭皮炎症の原因にもなるのであまり良くありません。
逆に乾燥のし過ぎも良くないので適度な皮脂を保って健康的な頭皮環境を作っていきましょう。