パーマをしたいけどダメージが気になる!という方は多いかと思います。
最近ではパーマ剤も沢山増えてきて髪に優しいと言われるようなものも増えてきました。
ではどのようなパーマ剤が良いのか?なるべく髪のダメージを与えない物は何なのか解説していきます。
パーマ剤の種類
最近ではパーマ剤も様々な進化をしていき昔に比べると大分と髪に優しく低刺激な物も増えてきました。特にパーマ剤の1剤は沢山の種類のものがあります。
パーマ剤の1剤には髪の結合を切るために還元剤と言われるものが入っており、それが大半をしめます。
チオ、シスといった美容師さんなら知っているような還元剤で髪の結合を切ってウェーブをつけていきます。
昔のパーマ剤は髪の結合を切る還元剤というものが1種類しか入っていないような物が多かったのですが、最近では2、3種類の還元剤を混ぜ合わせたハイブリット型の物が増えてきてより使いやすくなっています。
特に最近では大きく分けて2種類のパーマ剤に分かれるかと思います。
アルカリパーマ剤と酸性パーマ剤です。
今までのパーマ剤はアルカリ性のものがほとんどでしたが、人のお肌や髪は弱酸性ですよね?なのでアルカリ性の薬剤は刺激が高くダメージに繋がっていました。
しかし従来のパーマ剤は酸性だと化学反応しません。なので少し前から増えてきている中性~酸性で反応するパーマ剤がでてきました。
これにより低刺激でアルカリダメージを抑えてくれる事に成功しました。
しかしお互いメリット、デメリットがあります。
アルカリ性パーマ剤メリットは
- ウェーブを作るパワーが強い
- 歴史が長く使い慣れている人が多い
- パーマのリッジをだしたスタイルに適している
デメリットは
- アルカリにより髪の負担が大きい
- ハイダメージ毛には対応しきれない
- パサつきやすくなる
逆に酸性パーマ剤のメリットは
- アルカリでのダメージを抑えパサつきにくい仕上がりに
- デリケートな髪に対応できる
- 柔らかな仕上がりが得意
- デジタルパーマなどと相性が良い
- アルカリのダメージを抑えることでカラーの色が抜けるのを抑える
デメリットは
- アルカリ性パーマよりもパワーが弱いので時間が長くなりがち
- 予想よりも緩くかかりとれやすい
- 全くダメージが無い訳ではないので薬剤を過信しすぎて失敗する場合がある
- 今までのアルカリ性パーマと感覚が違い慣れていない美容師さんが多い
とこんな感じです。
どんなに良いパーマ剤でも薬品を扱う以上すくなからず髪の毛に負担をかけます。
薬剤の放置時間を見誤ったり、薬剤選定をミスすれば髪に余分な負担がかかりパーマは失敗してしまいます。
重要なのは良い薬剤ではなくそれを適切に使いこなせる技術が大事です。
その中で適切なパーマ剤を使えば髪の負担はより少なくなり綺麗な髪を維持できるでしょう。
そしてパーマのダメージを抑えるのは薬剤だけではありません。
パーマメニューの種類
パーマのダメージはパーマの当て方でも変わってきます。
エアウェーブやデジタルパーマといったパーマ方法は特殊な機械を使っていきます。
エアウェーブであれば風の力を利用しながらパーマをあてていきます。
その分パーマの放置時間や強さを抑えることで結果的にダメージを抑える事ができます。薬剤のパワー+風のパワーといった感じです。
デジタルパーマであれば熱の力を利用してパーマをあてていきます。
デジタルパーマの場合は放置時間を短くするのではなく、パーマ剤の力を極限まで抑えることで補助的に熱を使いパーマをあてることでダメージを抑える事ができます。
しかしこういった施術は特に技術力や経験、豊富な知識がとても大事で不慣れなスタイリストであればダメージを抑えるどころか、むしろダメージを増やしてしまったり上手くパーマがあたらなかったりと、失敗もしやすいものなのでなるべく経験豊富なスタッフさんに任せたいですね。
パーマのダメージの原因
パーマのダメージになりうるものは主に薬剤選定と放置時間があります。
パーマをあてる髪に対して強すぎるとそれはダメージになります。逆に弱すぎるとパーマが当たりにくくなります。
またパーマ剤には様々な特徴の物が沢山あります。髪質、髪の状態、ダメージレベルに合わせてベストな薬剤を選択しないとダメージを抑えることはできません。
さらに適切な放置時間を置かないとパーマが弱かったりダメージが進行してしまう可能があります。
しかしこれらはこれらは美容師サイドの問題であってお客様はどうしようもありません。
しかしお客様にも気をつけて頂きたい事があります。
それはシャンプーやトリートメントなど日々のケアが間違っていて髪がギトギトになってしまっている方です。
不必要にトリートメントをつけていたり、髪質に合っていないもの、粗悪なものを使っているかたは髪がギトギトしていたり逆にバサバサとしたりします。
髪の表面に皮膜、トリートメント成分が吸着し髪を覆ってしまうとパーマ剤がなかなか浸透していきません。
パーマ剤のききが悪くなるのでそうなった場合、パーマ剤のパワーを強くするか放置時間を長くしなくてはならなくなります。
そうなると本来であれば、そこまで強いパーマ剤や放置時間を長くしなくて良いものが余分なダメージを与える原因になります。
特にご新規さんなどあまり髪の状態が把握しきれていない場合に失敗が起きやすいので、髪にベタベタとトリートメントやオイルをつけ過ぎないケアを推奨します。
まとめ
いかがだったでしょうか?
適切な薬剤選定や放置時間は美容師が気をつけるべきことですが、
お客様の髪にトリートメントやオイルがベタベタについていると予想が立てにくく思わぬダメージを与えてしまうといったことまお店によってはあるので、なるべく素っぴ ん髪の状態でサロンに行った方が施術ミスされない予防にとなるかと思います。
パーマやカラーの後のデトックスもダメージを予防する大切なものになっているので、そういったメニューがある場合はやった方が良いでしょう。
デトックス解説動画↓