これから春休み。旅行に行かれる方も多いと思います。行った先(海のあるところ)での『海水浴』『スキューバーダイビング』楽しいですよね。
旅行でなくても、『サーフィン』などで年間を通して、海に入る方もいらっしゃると思います。
そこで注意しなくてはならないのが、ヘアーカラーの色落ちです。今回は、海での色落ちについて紹介していきます。せっかくのヘアカラーを台無しにしたくない方は必見です。
目次
海に入るとなぜ髪は色落ちするのか?
海に行くとせっかく美容室で染めた髪が色落ちしてしまうと思う方々多いと思いますが、海に行っただけでは、色落ちはしません。
髪が海水に触れてしまう=色落ちへと繋がります。
海水に含まれる塩分、(科学的なお話になりますが)海水のPhは元々弱アルカリで、その海水が髪の毛につくことによって、髪自体がアルカリ性に傾きます。
元々健康な髪の毛は弱酸性でできており髪の毛がアルカリ性に傾くことによって、髪の毛の膨潤化が進み髪の外側部分にあるキューティクルが開き出します。
キューティクルが開くと髪の内部を守っていた鎧が剥がれるごとく髪にダメージを与えるのと髪の間充物質が外に流れ出てしまいます。
間充物質が外に流れ出てしまうと髪のしなやかさまでも失いハリのない毛髪になってしまいます。
ここでみなさんがイメージしやすいよう、髪の毛を巻きずしに例えます。まず海苔→キューティクル(ここが傷むと髪のざらつきや髪が絡まる)、
次にご飯→コルテックス(ここが傷むとハリがなくなり、髪が切れやすくなる)
続いて具→メデュラ(ここは傷むと髪にコシがなくなる)
最後に酢飯の酢→CMC(ここが傷んでしまうと髪は乾燥しパサつく)とそれぞれ部分により役割が違ってきます。
これらもキューティクルが海水のアルカリ成分によって開く事により毛髪内部のコルテックス、メデュラが溶かされてしまいます。又海水のアルカリPHはパーマ液と同じくらいと言われているのでどんなに強いものなのか皆様もわかるかと思います。
この海水に数時間も浸かっていたらヘアカラーの色落ちだけでなく、髪そのものがハイダメージ毛となる事でしょう。
そして海水は当たり前ですがしょっぱいですよね?と言う事は塩分が豊富に含まれております。言い方を変えれば塩分が豊富だからアルカリ性だと言う事ですね。
海水の塩分は4種類に分けられます。
- 塩化ナトリウム(NaCl)
- 塩化マグネシウム(MgCl2)
- 硫酸マグネシウム(MgSO4)
- 硫酸カルシウム(CaSO4)
これらの塩分が非常に髪に相性が悪いと言う事ですね。塩分は髪の水分までも奪ってしまうのでハリコシがなくなるだけでなく乾燥毛になってしまう恐れまであります。
乾燥毛になったり髪のハリコシが抜けてしまうほどに毛髪内部が溶けたり、流出したりするといよいよ髪の色落ちだけの話になりませんね。
ヘアカラーなんてものはこれらより遥かに早いタイミングで抜けていってしまう事でしょう。
海水だけが原因なのか?
先程言ったことから海水によって髪が傷んだり、色落ちすることが分かったと思いますが、もちろん屋外ですので、紫外線にも注意しなけらばなりません。
なぜかというと、海の照り返しにより紫外線の量が2倍になるからです。
紫外線の量が増えると、髪が日に焼けてキューティクルが傷み髪のメラニン色素が分解されてしまい色がはげてしまいます。
紫外線と髪のお色の関係性をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてお読みください。⬇
➡紫外線を浴びると髪が茶色になる?その原因と対策を解説!!!
ちなみに紫外線の海からの照り返しを防ぐには…
- 帽子をかぶる(色が重要で黒や濃紺など濃い色の帽子が紫外線を防いでくれます)
- UVヘアスプレーを降っておく
- UVトリートメント(洗い流さないトリートメント)
などで紫外線カットに励んでみてはいかがでしょうか?
海に行って髪の色落ちを防ぐための解決策
ここでは色落ちを防ぐための解決策をいくつか紹介します。
- 海水浴に行く予定があるなら、美容室でのカラーは海水浴後にする。(事前に美容室に行ったとしてカラー後トリートメントをしてもらったとしても気休めで結果色落ちする。)
- 海水浴後、すぐにシャンプー、トリートメントをする。
海水浴後、髪に塩分が残ってしまっている状態=髪のハリやコシが奪われて、パサつきの原因になります。
急いで海水を洗い流すことも大事ですが、擦って洗ってしまうと、その摩擦によって、外側にあるキューティクルを傷つけてしまう原因にもなるので優しく洗うことも忘れず!!
海に行って髪の色落ちを防ぐアイテム紹介
海へ行って海水に髪が触れてしまうと塩分に含まれる成分により色落ちしてしまうため、傷んだ髪の毛には、アミノ酸が配合されたシャンプーがおすすめです。
アミノ酸は髪の毛を構成する成分の一つとも言われています。
アミノ酸系シャンプーのメリットとして、
・頭皮・髪・肌に優しい。
・刺激が弱い
見分け方としては美容室で販売されているシャンプーはほどんどアミノ酸シャンプーです。心配なようなら一度担当スタイリストさんにこれはアミノ酸シャンプーですか?と来てみてもらったら答えてくれるはずです。
そして正しいシャンプーの仕方はこちらの動画を参考にしてください。⬇⬇
又おすすめのシャンプーについてはこちらの記事jもお読みください。⬇⬇
➡おすすめシャンプー!シャンプーの役割から種類まで、髪質に合ったシャンプーとは?シャンプーの特徴を解説!
シャンプーも大事ですが、ダメージヘア用のトリートメントも髪の毛の中間から毛先に塗り込むようにつけてあげましょう。
先程紫外線の照り返しから防ぐアイテムとしても紹介した
- 帽子をかぶる(色が重要で黒や濃紺など濃い色の帽子が紫外線を防いでくれます)
- UVヘアスプレーを降っておく
- UVトリートメント(洗い流さないトリートメント)も大切です。
海に行って髪の色落ちを防ぐカラーシャンプーとは?
そもそもカラー用シャンプーとは一体どんなシャンプーのこと指すか?と言うと、カラーの色が抜けないように、洗浄成分が強いものを使っていないため、保護・保湿に優れているシャンプーのことです。
又近年のカラー用シャンプーには直接染料が少し入っているのものあり洗う度に色がぬけるのではなく色味が回復するものまであります。
(*ずっと退色しないわけではなく回復が追いつかなくなれば退色していく。)
カラー用シャンプーについてはこちらの記事にも記載されていますのでぜひご覧ください。⬇⬇
➡ヘアカラーを色落ちさせる理由と対策 | 美容師直伝の驚くほど髪色を長持ちさせる方法
そもそも海に行く前にヘアカラーをしないでおく事がベスト?
海に行く時は、写真を撮ったり、SNSに投稿したりしたいですよね。
せっかく写真を撮るのであれば髪の毛も染めてきれいにしたい方が多いのでは??
しかしながら、何もしない状態で海水、紫外線によって色落ちを回避することは難しいです。
どうしてもという場合は、通い慣れた美容室の自分の髪質などを分かっているスタイリストに相談してみもいいかと思います。
担当スタイリストであれば、自分に合った提案をしてくれるのでは?
紫外線と髪の関係についてはこちらも参考にしてみてください↓
紫外線から髪を守るオススメトリートメントとは?使い方!特徴まで公開!!!
それでも、海水浴前に美容室で色味を入れてもらいたい方…
- 希望の色味より濃いめに入れてもらう
アッシュなど特に落ちやすい色味は濃いめに色を入れてもらいましょう。
ここで注意してもらいたいのは、濃い目に色を入れる=暗く仕上がるので、出来れば通い詰めた美容室で、
自分の髪質などをしっかり理解している担当スタリストとしっかり話し合って決めるということです。
初めてのサロンで同じオーダーをしたとしても、きっと後悔してしまうの思うので、ここのポイントは重要です。
あと、退色後にカラー用シャンプーを使ってあげても良いかと思います。
まとめ
いかかがでしたか?
旅行で気持ちも髪もきれいな状態で行きたい気持ちもありますが、髪に負担がかかると、せっかくしたカラーもトリートメントも一気に落ちてしまいます。
どうしても根元が気になるようでしたら根元だけ染めるリッタチという施術方法もあるので、それを施して、海水浴後に色味を入れても良いかと思います。
どちらにせよ、髪の毛に負担がかかることなので、担当のスタイリストとよくよく相談してみてください。