最近注目を集め始めている「髪質改善」。美容院でのトリートメントによって見違えるほど綺麗な髪になることもありますが、本質的に髪質を改善するためにはライフスタイルの見直しも重要です。そこで、意外と知られていない髪に良いこと・悪いことをまとめてみました。
目次
本当の髪質改善は生活の中にある
「髪質改善」が最近注目を集めており、専用のトリートメント施術を取り入れる美容室も増えてきました。
ずっと悩まされていた毛髪の痛みやくせ毛が見事に綺麗になり、おしゃれが楽しくなったという声も良く聞きます。
しかしそれと同時に、時間が経つと元の髪質に戻ってしまったという声も少なくありません。
それもそのはず、トリートメントはあくまでダメージの補修であり、本質的な髪質改善ではありません。
一度綺麗になったからと言って、髪を雑に扱ってしまうと、ふたたびダメージヘアに逆戻りです。
また、これから伸びてくる髪の健康状態は、日々の生活の中で培われるものです。
そこで今回は意外と知られていない髪に良いこと・悪いことをご紹介いたします。
せっかく綺麗な髪になったのなら、次はそれを維持できるように意識しましょう!
また、「今回は日々の生活の中で注意してほしいこと」がメインなので、ヘアケアグッズや髪に良いシャンプーなどの話題は取り扱いません。
こちらは以下の記事で詳しくご紹介しているので、気になる方はぜひご参考にしてください。
▶ くせ毛うねり毛対策!!サラサラヘアであなたもモテ髪に!!!
▶ 市販のシャンプーはなぜ良くない?注意したいシャンプーの成分
髪に良いこと
以下では髪に良い影響を与えると言われているものをご紹介します。
髪の毛のケアだけを意識していると意外に見落としがちですが、いずれも髪質改善にとって重要な役割をもっています。
適度な運動
運動不足がまことしやかに囁かれる現代人。
苦手な方も多いでしょうから、いきなりこれが出てきて気が滅入った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、適度な運動は髪質改善にも効果的です。
運動不足は基礎代謝の低下や血行不良の原因となり、髪がやせ細ったりくせ毛になる原因へと繋がってしまいます。
もっとも、へとへとになるまで運動するのも、それはそれで良くありません。
継続できないと意味のないことですしね。
軽いジョギングやウォーキング、ヨガなど、ストレス解消できる程度の運動が適度です。
体を動かすと質の高い睡眠も得られ、自律神経を整える働きもあるので、体にも髪の毛にも良いことづくめです。
ただし、屋外で運動する場合は紫外線対策にも気を配りましょう。
詳しくは後述しますが、紫外線は髪がダメージを受ける要因の1つです。
日差しの強い夏の時期などは特に注意が必要です。
また、水泳をする場合は塩素対策を怠らないようにしましょう。
プールの殺菌・消毒に使用される塩素系薬品は髪の主成分であるたんぱく質を破壊します。
入水する前にシャワーで充分に髪を濡らしておき、塩素系薬品の含まれる水を吸収しづらくしておきましょう。
泳ぐ際はキャップをかぶり、泳いだ後は真水かぬるま湯でしっかりと洗いましょう。
洗髪時にレモン汁やお酢を混ぜて使用し、アルカリ性の塩素系薬品を中和するのも効果的と言われています。
保湿
毛髪内部の水分量が低下すると、髪がパサついて広がり、まとまりづらくなってしまいます。
逆に、しっかりと保湿されている髪は艶があり、外部の水分を吸収しづらく、くせ毛や寝ぐせになりづらいです。
艶のないパサついた髪は見た目の印象が悪く、どんなにカラーやスタイリングに気を遣っても魅力半減です。
お風呂から上がったら素早くドライヤーで乾かし、洗い流さないトリートメントで保湿しましょう。
▶ 洗い流さないトリートメントの選び方と使い方
バランスの良い食事
健康な髪の発育に重要な栄養素は以下のようなものがあります。
栄養 | 代表的な食品 |
---|---|
たんぱく質 | タマゴ 大豆製品 ツナ など |
ビタミンA | ニンジン うなぎ 緑茶類 など |
鉄分 | 青魚 ブロッコリー ほうれん草 など |
亜鉛 | 牡蠣 かぼちゃ ゴマ など |
カルシウム | 乳製品 わかめ モロヘイヤ& など |
内臓などの生命維持に重要な器官に比べ、髪への栄養は行き届きにくいです。
これらを含んだ食品をバランス良く摂るように普段から意識しましょう。
髪に悪いこと
以下では髪に悪い影響を与えると言われているものをご紹介します。
毛髪のみならず、肉体の健康や美容全般にとってマイナスとなるものも多いため、できるだけ意識的に対策・改善しましょう。
ストレス
ストレスによる自律神経の乱れや血行不良などは髪にも悪い影響を与えます。
とはいえ、忙しい毎日のなかでストレスから逃れるのは不可能というもの。
大切なのはため込まないこと、こまめに解消することです。
適度な運動や充分な睡眠はもちろんのこと、趣味の時間を設けたり、集中と休息のサイクルを保つことも効果的です。
寝不足
ストレスと同様に、良いことなんて1つもないのが睡眠不足です。
睡眠はほかに代替手段がなく、ごまかしようがありません。
薄毛やくせ毛の原因になるだけでなく、体のさまざまな不調を引き起こすので、どうしてもという時以外は早めの就寝を心がけましょう。
味の濃い食品
髪に良い食品がある反面、髪に良くない食品というのものあります。
塩分の高いもの、当分の高い物、高カロリーなもの、香辛料の多いものなど、味の濃い食品は栄養が栄養が偏りやすく、内臓への負担が大きいことから髪の発育にも良くありません。
「好きなものだけ食べたい!」という気持ちもよーーく分かりますが、味の濃いものはほどほどにして、バランスよく栄養を摂るようにしましょう。
紫外線
お肌の大敵である紫外線は髪にとってもダメージの原因です。
毛髪の表面にあるキューティクルを損耗させ、内部の組織を流出させてしまいます。
髪のパサつきやくせ毛を誘発するだけでなく、ヘアカラーの退色や、髪がやせ細る一因にもなります。
最近では髪用の日焼け止めもあるので、お肌といっしょにしっかり守ってあげましょう。
日傘も有効です。
湿気
髪の保湿は重要ですが、空気中の水分量には注意が必要です。
ダメージを受けてキューティクルが損耗した髪は非常に水分を吸収しやすいため、毛髪内部の水分量にバラつきがでてしまい、くせ毛やまとまりづらい広がった髪になりやすいです。
しっかりと保湿されて内部に水分を蓄えた髪の毛は外部の水分を弾いてくれます。
湿度の高い時こそ髪の保湿には気を使いましょう。
熱
主成分がたんぱく質である髪は非常に熱に弱いです。
そのため、ドライヤーの熱風を当てすぎたりすると、みるみる髪が痛んでしまいます。
もちろん、濡れたまま放っておいたり、タオルでゴシゴシ拭くのが良いというわけではありません。
これらも髪の痛みを招いてしまいます。
重要なのはドライヤーの使い方。
正しいドライヤーの仕方を覚えると、それだけで髪が美しく見えるほどです。
こちらの動画ではドライヤーのやり方を分かりやすく解説しているので、ぜひご参考になさってみてください。
まとめ
シャンプーの成分やトリートメントなどにこだわっている方でも、普段生活で髪質に与える影響については意外と見落としがちです。
■髪に良いこと
- 適度な運動
- 保湿
- バランスの良い食事
■髪に悪いこと
- ストレス
- 寝不足
- 味の濃い食品
- 紫外線
- 湿気
- 熱
こうやって並べてみると、なんだか髪に悪いことばかりのように見えますね。
本質的な髪質改善はそれだけ意識的に行う必要があるということです。
もちろん、サロンで行える髪質改善トリートメントを利用するのも良いですが、時間が経って元に戻ってしまうのではもったいないです。
効果を実感しやすい施術という手段があるからこそ、普段生活での地道な髪質改善が活きてきますよ!