アッシュ系カラーやグレージュ系カラーは最近大人気である一方で、色落ちしやすいと噂されることも多いようです。そこで色落ちしやすい色とはどのようなものか、また色落ちしても綺麗なヘアカラーについてご紹介いたします。
目次
アッシュやグレージュは色落ちしやすい?
アッシュ系やブルージュ系の髪色は最近大人気で、メディアでも頻繁に特集が組まれます。
「自分もこんな風に大人っぽくてかわいい髪色にしてみたい!」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、アッシュ系やグレージュ系のヘアカラーは色落ちしやすく、退色が目立つというイメージを持つ方も多いようです。
実際はどうなのか、例を交えつつ解説いたします。
色味のはっきりしたヘアカラーは色落ちしやすい
色落ちしやすい髪色とはどのようなものでしょうか。
端的に言えば、色味のはっきりした明るい色ほど色落ちが目立ちやすいです。
ヘアカラーの性質上、色落ちはどうしても起きてしまうことなのですが、明るい発色のアッシュ系などは1ヶ月ほどで退色が目立ちはじめます。
逆に、濃いめのブラウン系などは同じ期間が経過しても、あまり印象が変わらなかったりします。
ヘアカラーした髪は日々のシャンプーや紫外線などの理由により、徐々に色素が抜け落ちていきます。
そのため、時間が経つほど髪色は明るいトーンに変化していくのですが、発色の明暗によって受ける印象が異なるのです。
以下で例を確認してみましょう。
明るい色味の変化例
ヘアカラーはおおよそ、1ヶ月で2レベルほど明るくなります。
施術時に上の画像の10レベルで染めたとして、1ヶ月後には12レベルくらいの明るさになるでしょう。
ずいぶん違う色に見えますよね。
日頃のケアや時期などにもよりますが、明るいトーンの色は色落ちしやすく、退色が目立ちやすいという特徴があります。
暗い色味の変化例
今度は暗めの色味で変化を見てみましょう。
6レベルでカラーされたものが1ヶ月後、8レベルの色に変化したとします。
先ほどのようなはっきりとした変化は感じられず、受ける印象はそれほど変わらないのではないでしょうか。
ヘアカラーにおける明度の中で、8レベルの色は中間に位置するためです。
暗めの色味は比較的に色落ちしづらく、退色が目立ちにくいと言えます。
退色しても綺麗なアッシュグレーの過程
ただし、かならずしも退色が悪いというわけでもありません。
逆手に取って、綺麗な色味の変化を楽しむこともできます。
アッシュグレーに染めた髪色を例に変化を見てみましょう。
アッシュグレーの染めたて
最初はあえて濃いめの染料でヘアカラーします。
この画像ですと、だいたい6レベルくらいです。
レッドやオレンジといった暖色系のカラーと比べ、アッシュやグレージュは染料が薄いです。
そのため、最初は濃い目にしっかり色を入れないとうまく表現されないことがあります。
アッシュグレーが退色しはじめた頃
少し退色して毛先にグレー感が出てきました。
明度が上がるとともに印象も変化していきます。
アッシュグレーがだいぶ退色してきた頃
今回の例では毛先のカラーをハイトーンにしていたので、より鮮やかにグレーが表現されています。
最初の柔らかい色味とは違い、毛先に向かって透き通っていくような軽やかな印象を受けます。
画像で見ると退色による表現の変化がよく分かります。
実際は少しずつ印象が変わっていくので、飽きることなく楽しめますよ!
グレージュの退色例
施術前の髪色が10レベルくらいまでの明るさで、濃いめのグレージュでヘアカラーした場合、退色後に太陽の光が当たるとこんな感じになります。
施術直後は落ち着いた雰囲気の色味ですが、退色によってベージュ感が増すにつれ鮮やかな透明感が表現されていきます。
まとめ
アッシュやグレージュといった色味の明るいヘアカラーは比較的退色しやすいです。
しかし、上手にヘアカラーすれば退色に伴う印象の変化を表現することもできます。
もちろん、「せっかくお気に入りの色に染めたのに、退色が早いなんて嫌だ!」という方もいらっしゃるでしょう。
ヘアカラーの色味を長持ちさせるコツがあるので、以下の記事もご参考にしてみてください。
▶ ヘアカラーが色落ちする原因と簡単にできる対策まとめ