クセ毛を直したくて縮毛矯正したけど真っ直ぐ過ぎてイマイチ。そんな時にパーマをあてて気分転換したいなぁと考えたことはないですか?
しかしちょっと待って下さい!縮毛矯正後の髪の毛は非常にデリケートになっています。安易な施術が命取りになるかも?!
今回はそんな縮毛矯正後の髪の毛のリスク、その後パーマはあてられるのか?解説していきます。
縮毛矯正後のパーマをやるリスク
縮毛矯正をした後にストレートに飽きてきてパーマをあてたいな、と思ったことはないですか?
しかし縮毛矯正が髪に与える負担はかなり大きいです。
一般的にパーマやカラーなどの施術は薬剤のダメージのみですが、縮毛矯正は薬剤のダメージに加え、アイロンなどの熱のダメージもあります。
よく例えられるのが髪と同じタンパク質でできた卵です。生卵を温めるとゆで卵になり固まりますね。髪も同じように熱を加えることで内部のタンパク質が固まってしまいダメージになるというものです。
これが縮毛矯正後のパーマを難しくするリスクの大部分です。
一度固まったタンパク質は元には戻らないのでどうする事もできません。
なので縮毛矯正後にパーマをあてようとした場合、予想以上にダメージしたり、イメージよりもパーマがあたらなかったり最悪の場合パーマがあたらなかったという結果もありえます。
そもそも固まってしまったタンパク質にパーマをあてるのはかなりのリスクになります。
さらに縮毛矯正をした美容室以外でパーマをあてる場合、今までの履歴がないのでさらにリスクは跳ね上がります。
どのような薬剤を使ってどのような方法で縮毛矯正を行なったのか?どのような意図を持って縮毛矯正をしたのかはやった本人にしか分かりません。
それをまた別の担当で別の美容室でやるとなると、全てを把握しきれないのでなるべく一つの美容室を通うようにした方が良いでしょう。
縮毛矯正をした髪にパーマはあてれるの?
基本的には縮毛矯正をした髪にはパーマをあてない方が良いです。
期間を空ければ良いといった意見もありますが、上の記事でもあるように一度縮毛矯正で固まったタンパク質は元には戻らないです。
一度固まった卵が生卵にはならないように髪のタンパク質も同じです。ただ髪の場合は全てのタンパク質が固まった訳ではなく毛髪内部の数%が固まった状態です。
ダメージレベルによってはパーマをあてれない訳ではないですが、ダメージのムラなどリスクはかなり高まるので一般的な美容師さんはお断りするケースが多いです。
縮毛矯正をする前に、その後パーマをあてれない、熱ダメージが残ってしまうなどのリスクをしっかりと認識した上で縮毛矯正をするようにしましょう。
ただどうしても縮毛矯正後にパーマをあてたい、パーマを失敗する恐れがある、ダメージが予想以上に出てしまう可能性がある、といった事を承知でやる場合はなんとかしてくれる場合もあります。
縮毛矯正後のパーマは条件付きで出来る事もある?
縮毛矯正後、どうしてもパーマをしたいとなった時に条件付きで出来る場合もあります。
上の記事にもあるようにパーマがあたらない場合もある。ダメージが予想以上にでてしまう。これらを前提として、それでもやりたいという方限定です。
さらに縮毛矯正をした美容室とは別のお店でパーマをするのも履歴が把握出来ないので失敗するリスクが高くなるので気をつけてください。
それらを踏まえた上で、提案するのはデジタルパーマによる施術です。
デジタルパーマも熱の力によりパーマをあてる技術で、薬剤のパワーをなるべく減らし熱でパーマをあてる事で失敗するリスクを減らします。
何故デジタルパーマかというと、普通のパーマなどでは一旦真っ直ぐにした髪にパーマをする場合、同じくらい強いパワーでパーマをあてる必要があります。
しかしそれだけ大きなパワーの薬剤を使ってしまうとすぐに髪はボロボロになってしまいます。なので薬剤のパワーをなるべく下げる分、熱の補助的な力であてる事でリスクを減らす作戦です。
もう一つは毛先ワンカールなどのシンプルなスタイルにする事です。
ウェーブなどになると難しいですが毛先のワンカールほどのパーマならなんとかなる場合も多いのでそういったスタイルでとりあえず柔らかさを出したスタイルでもたせるのも有効です。
毛先ワンカールならなんとかパーマが出来るという美容師さんも多いのでどおしてもパーマがしたい場合はとりあえず毛先ワンカールスタイルからチャレンジしてみると良いかもしれません。
ただ大前提としては縮毛矯正後のパーマはおすすめしません。
縮毛矯正をする前に今後どのようなスタイルにしていくかなど方向性をしっかりと決めてから行うのがベストです。
縮毛矯正後のパーマをする為の提案
基本的には縮毛矯正後のパーマはあまりオススメしません。
では縮毛矯正とパーマを一緒にする事は出来ないかと言うとそうではありません。
縮毛矯正をしてしまったあとでは中々パーマをあてるのは難しく、新しく生える髪を待った方が良いですが、縮毛矯正をする前にパーマもあてるように予定を組んで行けば縮毛矯正とパーマを一緒にすることができます。
まず縮毛矯正をする段階であまり真っ直ぐに伸ばし過ぎないようにクセを弱くするくらいのイメージでやってあげるとその後のパーマが楽です。
その場合はアイロンでの熱処理を行わなければよりその後の施術の失敗リスクが下がります。
ただクセをどの程度まで伸ばすかでその後のパーマのし易さが変わります。
他ではストデジと呼ばれるメニューもあります。
縮毛矯正とデジタルパーマを同時にする事でクセを伸ばしつつパーマをあてる事が出来ます。
基本的には根元~中間を縮毛矯正の要領でクセを伸ばしていき、毛先をデジタルパーマでカールをつけます。ただこのメニューはミディアム~ロングスタイルで毛先にパーマをあてる場合に有効な方法です。
このように縮毛矯正とパーマを一緒にやる方法はありますが、まずは縮毛矯正をする前にその後どうしていくか?今後のヘアサイクルや予定をしっかりと方向性を決めてから縮毛矯正を行う事がとても重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか?縮毛矯正後のパーマはとても難しく基本的にはやらない方が良いです。
しかしそれでもなんとか出来る場合がありますが、しっかりとリスクや条件を確認しながらやってください。
特に縮毛矯正はメニューの中でも難しくデリケートな施術の一つです。
いきあたりばったりの施術ではなくしっかりとした計画を持って色々なスタイルを楽しむ事が大切かと思います。