今美容室には沢山のパーマメニューがあります。
デジタルパーマやエアウェーブ、クリープパーマや水パーマなど、正直何が違うのか難しいですよね。
今回はそんなパーマメニュー種類や特徴を紹介します。
コールドパーマとホットパーマその違いは?
そもそもパーマには一浴式パーマと二浴式パーマがあります。
何の違いかというと、使用するパーマ剤の数が違います。その名の通り一浴式パーマでは一つの薬剤でパーマをあてていきます。二浴式パーマは二つのパーマ剤を使いパーマをあてていきます。
今の美容室のほとんどはこの二浴式パーマの技法であてているところがほとんどです。
さらに二浴式パーマの中でも、コールドパーマとホットパーマという分類があります。
コールドパーマは基本的に二つの薬剤を使い、1剤で髪の結合を切断して髪を柔らかくします。
その間に巻きつけたロッドの形にカールやウェーブをつけていき、再度2剤で再結合して定着すればパーマがあたります。
ホットパーマはその1剤と2剤の間の期間に熱処理を加える事で髪の形状を強固にしてしっかりとパーマをあてていく技術です。
ホットパーマにはデジタルパーマや縮毛矯正などがあります。
一番の違いは熱を加えることによりもちが良いとされる事、乾かした時の再現性が高くスタイリングしやすいことが挙げられます。
パーマの種類
パーマは現在、大きく分けてコールドパーマとホット系パーマに分かれますが美容室ではさらに細かく色々なパーマメニューがあります。その違いは何なのでしょうか?
水パーマ
水パーマとは、パーマをあてる際ナノスチーマーなどを使って施術していくやり方です。
1剤をかける前や1剤と2剤の中間など、ナノスチーマーを使うタイミングはサロンによって違います。
しかしナノスチーマーから出る細かい水蒸気で髪に潤いを与えながら施術していくのでパーマをあてた後でもパサつきにくくしっとりとまとまってくれるとされています。
また水分を与えながらパーマをしていくので薬剤の浸透を助けたりするといった補助的な役割もあるとされています。
クリープパーマ
クリープパーマは1剤と2剤の間で時間を置く事でパーマをあてていきます。
この1剤と2剤の間の置いている時間をクリープ期と言い、このクリープ期の時に加温や加湿をしたり髪の栄養分の処理剤などを使ってしっかりとパーマをあてていく技術です。
クリープパーマは1剤の反応を8割程度に留めて、その後はクリープ期で徐々に反応させていくのでパーマのあたり過ぎなどの失敗を減らしたり、余分な髪へのダメージを抑えてくれたりといった効果があるようです。
施術方法も様々でクリープ期に加湿して髪の潤いをキープさせたり、処理剤でよりしっかりとウェーブを定着させたりと色々な用途でされる事があります。
コスメパーマ
コスメパーマとは一昔前まではパーマ剤は医薬部外品の商品しかありませんでしたが、法改正により化粧品登録のパーマ剤も使われるようになり、こういったメニューが生まれました。
これらはパーマ剤ではなくカーリング剤と呼ばれ、今まで使用出来なかった薬剤を使えるようになり一気に使用するサロンが増えました。
そのカーリング剤を使ったパーマメニューがコスメパーマと呼ばれます。
最大の特徴は従来のパーマ剤に比べて髪に優しく低刺激なところです。
髪のダメージを抑える事でマイルドにパーマをあてていきます。
しかし逆を返せばパーマのあたりが弱いといったデメリットもあり今ではパーマ剤とカーリング剤の二つを合わせたハイブリットなものが増えています。
エアウェーブパーマ
エアウェーブは専用の機械を使いあてていくパーマの方法です。
1剤と2剤の間で専用の機械を使います。1度目でエアウェーブで風を送り蒸らす事でカールやウェーブの形状促進させます。
その後、髪を巻いたロッドにチューブをつけて髪の水分を吸い取りながら乾燥させていきます。
乾燥させる事でその形状を固定して定着させよりしっかりとパーマをあてていきます。
一般的なパーマは髪が濡れた時が一番ウェーブがきつく乾かしていく毎にウェーブが伸びていきます。
しかしエアウェーブは髪を乾かした時もウェーブがしっかりと残ってくれます。
大きなウェーブのゆるふわスタイルや緩いパーマスタイルだとパーマがダレて上手く再現出来ないことがあるのですが、エアウェーブであればそういった緩いパーマスタイルでもきちんと再現出来るため今時のゆるふわスタイルなどと相性が良いとされています。
また風の力も使う為、通常よりも優しい薬剤でパーマをあてることが出来るので髪のダメージ軽減にもなるとされています。
デジタルパーマ
デジタルパーマはホットパーマで1剤と2剤の間で熱処理を加えてあてるパーマで「デジパ」と呼ばれたりもします。
デジタルパーマの特徴はなんといっても熱を使ってパーマをあてるところです。
熱を使いタンパク質を変形させていくことによりカールやウェーブをつけていきます。
仕上がりがコテで巻いたようなリッジの効いたパーマになるのも特徴でより立体的なカールやウェーブをつくる事ができます。
デジタルパーマも髪を乾かした時にウェーブがしっかりと出るのでセットもしやすくパーマがダレにくいのが特徴です。
ただ熱を使ったパーマなので技術が非常に繊細で技術者によって大きな違いがでてしまうので、デジタルパーマをする場合は慎重になった方が良いでしょう。
縮毛矯正
縮毛矯正もホットパーマで基本的にはデジタルパーマと同じ考え方です。
ただ縮毛矯正はその名の通り、縮毛などくせ毛を矯正してストレートにする技術です。
1剤と2剤の間でストレートアイロンを使い真っ直ぐにくせ毛を伸ばしていきます。
ストレートに伸ばした後に2剤で定着する事でくせ毛の方もサラサラのストレートスタイルになる事が出来ます。
縮毛矯正は高温のアイロンで髪をプレスしてくせ毛を伸ばしていくのでそのパワーは大きく髪の負担もあります。
基本的には縮毛矯正をした髪にはウェーブスタイルなどのパーマはあてられません。なので縮毛矯正をする場合は慎重にならなければなりません。
また行きつけのサロン等がなく毎回違うサロンに行かれる方は履歴が分からないので縮毛矯正をした髪に間違ってパーマをあてて失敗したというケースはよく聞くのでなるべくサロンは同じところに決めた方が良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
サロンには沢山の種類のパーマメニューがあります。
ただ一つ気をつけて頂きたいのが、サロンによってパーマメニューの定義が違ったり施術内容が異なる事が沢山あります。
例えば水パーマやクリープパーマといったメニューがないサロンであっても、普通のパーマのメニューの一部としてそういった施術をしていたりします。
逆に水パーマやクリープパーマといったメニューに凄いこだわりがあり、それを一つのパーマメニューとして打ち出していたりサロンもあります。
お客様目線からすればどうすればいいの?とどのパーマメニューをオーダーすれば良いのか迷ってしまうでしょう。
一番理想的なものは自分のやりたいスタイルをオーダーして、それを美容師サイドが一番ベストなパーマメニューを提案するのがそのスタイルを作るうえで良いかと思います。
パーマスタイルはカウンセリング不足で不満足になってしまうことが多いメニューですので施術前はしっかりとスタイリストとカウンセリングをして後悔のないようして下さい。