今の時代ヘアカラーをしない人はいないくらい皆さんカラーはされますよね。
もっと綺麗な色を入れたい、透明感が欲しいとなるとブリーチで一度明るくしなくてはなりません。そうすれば綺麗なカラーを楽しむ事が出来るでしょう。
しかしその後にパーマをするとなるとかなりのリスクがでてしまいます。
ではなぜブリーチ後のパーマはそんなにリスクが増えるのでしょうか?
ブリーチとは?傷む原因は?
ブリーチとはヘアカラーの一つで髪の毛を明るくする事だけに特化したカラーリングです。
元々日本人は黒髪でメラニン色素が濃いです。なのでいくら黒髪に色をいれてもあまり変化は感じられません。
その為ブリーチでメラニン色素を抜き髪を明るくしながら色を入れていく事で色味を出していきます。
これが一般的なカラーリングの反応で、ブリーチはそのメラニン色素だけを取り除く為の物です。
一般的なカラー剤にもブリーチ効果は入っていますがヘアブリーチをやられた方は分かると思いますが一気に髪の色が明るくなりますね。
沢山のメラニン色素を取り除けばそれだけ髪は明るくなります。
同時にメラニン色素が髪から無くなると、そこは空洞になりダメージホールと呼ばれるものになります。
髪の中に穴が開くイメージです。
髪に沢山のダメージホールが出来ると、やがて髪の毛はスカスカになり傷んだようになります。これが一般のカラーリングよりもブリーチの方が髪が傷んでしまう原因です。
パーマとは?傷む原因は?
パーマとはパーマ剤の1剤、2剤を使います。
1剤で髪の結合を切断しロッドに巻きつけ髪にウェーブやカールをつけます。
その後2剤で再結合し定着させることでパーマをあてていきます。
その時に髪は膨潤し中の栄養が流失しやすくなってしまいます。栄養が流失されると髪の毛に水分を蓄える力が無くなり乾燥やパサつきの原因となってしまいます。
また2剤での再結合が全て反応しきらず髪の結合ご切れたままの状態になることもあります。
もちろん結合が切れたままだと髪はもろくダメージに弱い毛髪へとなってしまいます。
ブリーチした髪にパーマをするとどうなるの?
ではこういったブリーチをした髪にパーマをあてるとどうなるのか?
最悪の場合ジリジリになってゴワゴワの髪になってしまいます。よくビビリ毛と呼ばれるものです。
髪は爆発したように広がりまとまる事は無いです。またストレートアイロンなどを通してもジリジリとしたままで元に戻る事はありません。
先程にもあったようにブリーチをすると髪の中はスカスカになりパーマをあてようとしても、そもそも形を作るタンパク質がないので髪が曲がる原理がありません。お米の入っていない海苔巻きのようなものでフニャフニャとした感じですね。
さらにそこにパーマ剤をつければダメージは促進され髪はギュっと収斂され縮れたジリジリの髪になってしまいます。
こうなってしまうともう元には戻りません。素直にカットして取り除くしかありません。
大抵の場合はこういった失敗になるのでブリーチした髪にパーマをあてることは誰もオススメしないでしょう。
ではブリーチをした髪にパーマをあてることは不可能なのでしょうか?
ブリーチした髪にパーマは無理?
基本的にはブリーチをした髪にパーマをあててくれる美容師さんはほとんどいないと思います。
- 理由はそもそも失敗するリスクが高すぎる。
- パーマがあたったとしても綺麗にあたらない。
- パーマ後の手入れやセットが大変になる。
といったデメリットがあります。
しかしそれを差し置いてでもパーマをしたいという方であれば例外がある場合もあります。
人によって髪質は全く違います。髪が細い人もいれば太い人もいます。そこで髪が比較的しっかりしている人(ハリコシがあったり太い)であれば一回のブリーチでも割と丈夫だったりします。
そういった方であればまだパーマが出来る可能性があるかもしれません。
次にパーマに使う薬剤を弱くしたり特殊な技術であてる。
これはかなりパーマの知識があり技術力がなくては難しいケースです。いくら素晴らしい薬剤があっても技術力がなくては失敗するのでこういったパーマをしてくれる美容師さんは限られてきます。安易にやってしまうと取り返しのつかない事にもなりかねないので。ハイリスクハイリターンといった感じです。
大人しく伸びるのを待つ。
実際一番現実的な方法です。どんなに頑張ってパーマをあてても元々の髪がブリーチ毛だとかなりの負担がすでに髪にはかかっています。
ブリーチで穴だらけになった髪はハリや弾力がなくなっています。
スカスカの状態でパーマをあてても弾力がなくすぐにへたってしまいます。
少しづつ髪質を改善していきながらゆっくりとパーマをあてていくのが一番綺麗になるかと思います。
まとめ
ブリーチをした髪にパーマをあてるのはかなりのリスクがあります。
髪が丈夫な方によってはブリーチ後のパーマも可能な方もいるかもしれませんが極一部です。
また最近では少ない負担で優しくパーマをあてていく高度な技術も出てきましたが中々難しいのが現状です。
まずはどんな施術も、する前にしっかりと方向性を決めて本当にブリーチが必要なのか?ブリーチをしなくても出来るカラーなのか?パーマの可能性を捨てでもやりたいカラーなのか?事前のカウンセリングをしっかりとすることをオススメします。