よくネットでは髪を乾かすとパーマが伸びてストレートになった!デジタルパーマをあてると乾くとパーマが出てくると言われたけどくせ毛みたいになる!といった事があります。
それはなぜなのでしょうか?
今回はその原因とパーマの種類による違い、上手くパーマスタイルを作る乾かし方をご紹介します。
目次
パーマは濡れている時と乾かしている時で違うのはなぜ?
一般的にパーマは髪が濡れた時に一番出ます。
乾かしていくとパーマは伸びる(ダレる)といった現象になった事はないでしょうか?これは本来ストレートの髪を曲げてパーマをあてる事でタンパク質のズレなどで髪をウェーブ状にしているのですがしっかり髪にタンパク質質などがないと髪のパワー不足でその形がキープされません。
その結果パーマが伸びる(ダレる)といった現象になります。
これは髪の毛が細かったり軟毛の方に多いです。逆に髪がしっかりしていてタンパク質が十分に詰まっている人の方が乾いてもしっかりとウェーブご残ってくれます。
なので髪にしっかりとタンパク質など栄養が詰まっているほど髪を髪にハリコシや弾力が出て髪のパワーがある状態なのでパーマが伸びる(ダレる)といった事が少なくなります。
髪が傷んでタンパク質や栄養が流失していくと髪のパワーも少なくなるので濡れた時と乾かした時のウェーブ差がでてきます。
ではどのようにして改善していけば良いのか?一つは髪のタンパク質や栄養を流失しないようになるべくダメージを与えないようにパーマをあてていきます。
また日々のホームケアも気をつけていく必要があります。もう一つはパーマのあて方でウェーブ差を無くしていく方法です。
パーマの種類による濡れた時と乾いた時の出かた
パーマの種類によっても髪が濡れている時と乾いた時のパーマの違いがあります。
よくデギタルパーマは髪を乾かしていくとパーマが出てくると言われます。
それは何故なのでしょうか?パーマの種類によるウェーブの出方を解説していきます。
コールドパーマ
コールドパーマとは一番一般的なパーマ方法で1剤2剤を使いパーマをあてていきます。
最も髪が濡れている時と乾いている時のウェーブギャップの差が大きいです。
なので何も考えず乾かしてしまうとパーマが伸びてしまう傾向があります。逆に髪が濡れている時にワックスやムースなどスタイリング剤でその形を固定してしまえばそのままの状態のパーマ感が出ます。
また自然乾燥させる事でも濡れた時のパーマ感がそのまま出ます。逆にそこまでパーマが欲しくなければしっかりと乾かす事でパーマは緩くなるので髪の水分量や乾かし方でウェーブをコントロールする事ができます。
他にクリープパーマと呼ばれるものもコールドパーマの一つで湿熱する事で優しくパーマをあてていきます。湿熱とはパーマをあてる際、十分に湿度(水分)を髪に保ちながら加温する事で髪の形状、タンパク質の形を変えていくので普通のパーマよりもパワーを落とした薬剤を使用出来たりするので優しくパーマをあてる事ができます。
結果的に余分なタンパク質や栄養の流失を防ぐ事となります。
詳しくはこちらの記事を
エアウェーブ
エアウェーブは専用の機械を使ってパーマをあてていく方法です。
最大の特徴はパーマ工程で乾燥工程を挟む事です。
パーマは1剤で髪の結合を切りロッドを髪の形状を変えていき2剤で再結合させる事でウェーブをつけていきます。その際2剤で再結合させ定着させる時に乾燥させる事でよりしっかりとウェーブをつけます。
毛髪科学の中では、反応と結果は同じ所でおきます。
どういう事かというと髪が濡れた状態で2剤をかけ定着させれば髪が濡れた時の反応が結果として出ます。したがって髪が濡れている時にしっかりとウェーブが出ますが乾かしていくとダレてきます。
逆に髪が乾いた状態で2剤をかけ定着させればその反応は髪が乾いた時に結果として出ます。なので髪を乾かしていってもウェーブが残りやすい。乾いた時のパーマの再現性が高くなります。
エアウェーブの最大の特徴はこの乾燥工程で2剤を定着していく事で従来のパーマよりも乾かした時の再現性がより高くなるようになりました。なのでスタイリングもしやすくパーマが始めての方にも比較的優しい手法かと思います。
エアウェーブに関してはこちらの記事を
デジタルパーマ
デジタルパーマもエアウェーブ同様、専用の機械を使いパーマをあてていく特殊な方法です。
エアウェーブは乾燥工程がありましたがデジタルパーマはそこにプラス加熱、熱を加える事によってロッドの形状変化を促進してくれます。
どういう事かというと基本的にデジタルパーマは60度以上で加熱しそこから乾燥させます。何故60度以上なのかというと高温になればなるほど髪のタンパク質が熱変性といって固まります。
ロッドを巻いた状態で加熱していけば髪のタンパク質がその形で熱変性により固まってきます。そのまま乾燥させて2剤で定着すればよりくっきりとしたウェーブやカールが生まれパーマがダレにくくなります。
また乾燥させてから2剤を定着しているので乾かしていってもしっかりとパーマが出てくれるので大きなカールスタイルなどコテで巻いたような雰囲気に近づける事が出来ます。
一番の特徴は加熱して熱変性が起きる事により、タンパク質が固定され持続性の高いパーマをあてれることです。しかしその分髪への負担も大きくなるので、最近ではなるべくダメージを抑えた低温デジタルパーマなど様々な技法も出てきています。
デジタルパーマも濡れた時と乾いた時のウェーブギャップの差が少ないので比較的スタイリングやお手入れぎ簡単な場合が多いです。
デジタルパーマに関してはこちらの記事を
パーマは乾かし方で仕上がりが変わる
ここまで各パーマ毎の特徴や、髪が濡れている時と乾いた時の差を解説しましたが、そもそも髪の乾かし方がメチャクチャであればどんなに綺麗にパーマをあてても上手くパーマは出せません。
基本的に髪は乾ききる直前が最も形がつきやすいです。なのでパーマをあてた状態のままの形状で乾かすのが一番パーマが綺麗に出ます。
9割くらいまでは普通に乾かして構いませんが、よりパーマをあてたままの状態を作りたければ手で包み込むように持ち上げて乾かします
コテのような大きなカールが欲しければ指に巻きつけながらグリグリと捻って乾かすと良いです。
逆に髪の毛を激しく振りながら乾かし続けると髪がボサボサでまとまりが悪くなり、さらに髪が振られて遠心力でパーマが伸びていきます(ダレる)パーマがあまり欲しくない、緩くしたい場合などは有効ですがそうでなければ注意が必要です。
パーマを上手く出すコツはこちらの記事をどうぞ
乾かし方リンク
まとめ
いかがだったでしょうか?
パーマは基本的に髪が濡れた時と乾いた時で出方が違います。またパーマの種類やあて方によっても変わってきます。
自分がしたパーマはどれなのか?そして自分のやりたいパーマのスタイリングはどうなのか?それらを踏まえた上で乾かし方を気をつけてみて下さい。意外と乾かし方でパーマのウェーブが復活するかもしれませんよ。