最近のパーマの流行としてはクセ毛風の緩いウエーブが人気です。
しかしゆるふわパーマをあてた事がある方は分かると思いますが、なんかパーマが伸びてあまりウェーブが残ってなかったり、上手くスタイリング出来ない。スタイリングのやり方が分からない。といった事を良く聞きます。
今回は上手くゆるふわパーマを再現するおすすめのパーマをご紹介します。
ゆるふわパーマは取れやすい?!
元々ゆるふわパーマとはパーマが緩いので伸びてストレートになりやすいです。
ドライヤーで乾かす時に髪を激しく振りながら乾かしてしまうと遠心力でパーマが伸びる為です。
なので乾かし方も大事ではあるのです。がパーマをあてる際も重要かと思います。
基本的にパーマは髪が濡れている時に一番ウェーブが出ます。乾かしていくと次第に緩くなりウェット時に比べパーマは少しダレたような感じになるかと思います。
これを解消する為にパーマをあてる際にも少し工夫してあげる事でゆるふわパーマの再現性を高める事が出来ます。
パーマは基本的に1剤で髪の結合を切り、ロッドを巻く事でその形に変形させていきます。
その後2剤をつけることにより髪の結合を再結合させロッドに巻きつけた形に定着させていきます。
その時に大事になるのが髪の水分量です。薬剤は反応と結果は同じ環境で起こります。
どういう事かというと、パーマの2剤を濡れた状態でつけて定着すると髪が濡れた状態でしっかりと固定されます。結果、髪が濡れた時にしっかりとパーマが出て乾いてくると少しダレたように伸びてしまう傾向にあります。
それを髪が乾燥した状態で2剤をつけて定着すると髪が乾いた状態でしっかりと固定されます。結果、髪が乾いた状態でもパーマがしっかりと残りやすい状態になります。
ゆるふわパーマは元々が緩いウェーブなのでどうしても重力などでパーマが伸びやすいです。なのでこういった乾燥工程を挟むパーマの手法が効果的といえます。
そうなった場合どんなパーマが良いかというとデジタルパーマやエアウェーブといったパーマの種類がおすすめになります。
ゆるふわパーマを出すのに最適なパーマは?
ゆるふわパーマを再現するのには乾燥工程を入れる事がおすすめだと説明しましたが、乾燥工程が出来るパーマは今のところデジタルパーマかエアウェーブだけになります。
ではそれぞれの特徴はどういったものか解説していきます。
デジタルパーマ
デジタルパーマとは髪に巻きつけるロッドが発熱し熱の力によってパーマをあてていく方法です。
髪はケラチンというタンパク質が大部分を占めていますが、そのタンパク質を熱の力を使い髪に巻きつけたロッドの形に固定させていく方法です。そしてそのまま熱の力で乾燥させていく事で髪が乾いた状態でもしっかりとパーマを出す事ができます。
デジタルパーマは乾燥工程の際、どこまで髪を乾燥させるかでも仕上がりに違いが出やすいパーマです。
しっかりと完全乾燥させた場合、熱の力でしっかりと形を固定しているので立体感のあるウェーブやカールを出しやすくコテで巻いたような仕上がりに近くなります。少し硬い質感になりやすいイメージです。
逆ちほんのり水分が残っている、少ししっとりとしているくらいの水分が残った状態で2剤をつけると、柔らかい質感になりやすいです。
しかし、あまりにも水分が残り過ぎていると意味が無いので水分量の調整が必要です。
またデジタルパーマは全体的にもちも良いとされています。ただ熱の力を使うと髪に思ったよりも大きな負担が掛かってしまいます。
なので最近ではパーマ剤を弱くして髪の負担を減らしたり、デジタルパーマの熱の温度を下げて髪の負担を減らしたりと、様々なやり方が出てきています。
エアウェーブ
デジタルパーマが熱の力でパーマをあてていくのに対してエアウェーブは風の力を利用してパーマをあてていきます。
エアウェーブは髪に巻きつけたロッドをまずは温風をあてていきます。そうする事によって、徐々に髪内部のタンパク質をロッドの形に馴染ませていくことにより、よりその形にキープしやすい構造に髪を変えていきます。
デジタルパーマも一緒なのですが、エアウェーブはそこまで高温にはしないのでより柔らかい質感になりやすいです。
その反面しっかりと完全乾燥させないと思ったような効果は期待出来ないかもしれません。
しっかりと髪を乾燥させて2剤をつける事で初めて乾かした時もパーマがしっかり出てくれるゆるふわパーマに適した雰囲気になるかと思います。
エアウェーブの最大の特徴は仕上がりの柔らかさです。
デジタルパーマは熱でしっかりとパーマをあてていくのでカールが出しやすくもちも良いですが硬い質感になりやすいです。
エアウェーブは風の力でパーマをあてていくので仕上がりはとても柔らかくなります。また柔らかい質感なので髪を乾かす時の形をある程度自在に操れるので乾かし方によってはまた違ったウェーブを作る事も可能です。
ただ柔らかい分、パーマのもちやカール感がしっかりと欲しい方はデジタルパーマがおすすめです。
ゆるふわパーマをする時に気をつけること
ゆるふわパーマをする時に気をつける点がいくつかあります。
基本的には地上には重力があるので何もしなければ髪は真っ直ぐ下に落ちてストレートになります。(ここではクセ毛の事は無視します)パーマなどは髪内部のタンパク質が歪む事で髪にウェーブがかかります。
しかしそのタンパク質が無くなり、髪の中がスカスカになるとウェーブをつけようにも形を形成する物質が無くなっているのでパーマはあたりません。逆にパーマがあたっていたものが、タンパク質の流失で伸びてストレートになる場合もあります。
特にゆるふわパーマは、パーマをあてた時点から緩いのですぐにストレートになりやすいといえます。なので髪のダメージに特に気をつける必要があります。あまりにもダメージを重ねて髪内部がスカスカになるとウェーブが無くなってしまうという事です。
ダメージとはハイトーンのカラーやホームカラー、パーマ、縮毛矯正、刺激の強いシャンプーなど様々な原因が考えられます。
カラーやパーマなどの施術でいかにダメージを抑えて施術するかも大事ですがその後のケアも大事という事ですね。
また乾かし方も気をつけたいところです。
あまり乱暴に乾かしてしまうと、ゆるふわパーマなので伸びてしまう事があります。8~9割くらいはそこまで気を付けなくても良いかもしれませんが髪が乾ききる直前が最も形がつきやすいタイミングなので、そこでの乾かし方で最後の仕上がりが大きく変わります。
パーマをあてたままの仕上がりでいきたい場合は手で持ち上げたり、包み込むように乾かすとよいです。
逆にコテで巻いたような大きなカールが欲しい場合は指に巻きつけるようにクルクルと捻りながら乾かすと良いです。
これらのように乾かした後にワックスでスタイリングしてあげるとそのパーマが長時間キープしてくれるのでなるべくワックスなどスタイリング剤をつけるのも大事です。
どうしても髪質が猫毛のような柔らかい髪の方だと、元々髪に力が少ない状態なのでワックスなどでスタイリングをキープさせる必要があります。必要であればスプレーなども使って固定させる方が良いかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今人気のクセ毛風パーマやゆるふわパーマといったパーマは元々が緩いウェーブなのでどうしても髪を乾かしていくとパーマがダレやすくなります。
なのでパーマをあてる時の工夫や髪を乾かす時の工夫が大切になってきます。また綺麗にスタイリングしようと思うとスタイリング剤は不可欠です。
次回はパーマスタイルにおすすめのスタイリング剤やスタイリング方法をご紹介したいと思います。