今回は髪のパサつき広がりを抑えるためにトリートメントを施術しようと思っている方のための記事を制作しました。
どんなトリートメントで髪のパサつき、広がりは抑えれるのか?またそのトリートメントのもちはどれくらいもつのか?などなど髪のパサつき、広がりを抑えるトリートメントについて大公開です。髪のパサつき広がりで悩んでいる方は必見です。
目次
髪のパサつき広がりは乾燥からくるの?
髪のパサつき、広がりが見られる毛髪を見てみるとバサっとしていたりファーっと広がっていたりどうやら水分が足りてない状況のように見られます。もちろん髪が乾燥しているからに他ならないのですが何故乾燥するのか?っというと単に水分不足な状態なわけではありません。
一番理由としては水分を保持する能力が失われた毛髪の事です。毛髪内部に水分や栄養分を注ぎこんでも維持できない。という事ですね。
この水分保持機能が失われるのは沢山の原因があります。
- ヘアカラー、パーマなどのヘアダメージで水分保持機能が壊れる
- 紫外線や日々のアイロン、ブラシなどの外的ヘアダメージを受けて水分保持機能が壊れる
- 生まれつき水分保持機能が弱く上手く水分コントロールができない
こんな感じですね。
ヘアカラー、パーマなどのヘアダメージ。紫外線、アイロン巻きなどの外的ヘアダメージなどはこれから紹介するトリートメント工程で水分保持機能を上手く作ってあげると綺麗になっていきやすいです。
しかし生まれつきの水分保持機能が弱い方(生まれつき水分保持機能が弱い方の見分け方はくせ毛の方は自己水分保持機能が弱いです。)は中々トリートメントだけでは難しいです。
そんな場合は髪質改善メニューや縮毛矯正などと言った施術が必要です。それぞれを詳しく記載した記事を下に貼っておきますのでぜひ必見です⬇⬇
➡髪質改善トリートメントとは一体何なのか?効果からデメリットまで徹底解析
➡くせ毛には縮毛矯正がいいの?それともパーマ??どちらがおすすめなのか徹底公開
髪のパサつき広がりを抑えるにはどんなトリートメントが合うの?
では髪のパサつき、広がりを抑える事の出来るトリートメントってどんなものなのか?と言いますとすごく沢山あります。一時的に髪のパサつき、広がりを抑える程度でしたら洗い流さないトリートメントやホームケアようのトリートメントでも可能です。
しかしそれらは髪のパサつき、広がりを改善したのではなく髪のパサつき広がりを抑えて綺麗に見せている手法になります。
もちろんシャンプーすればとれてしまいます。これがいけないのか?いいのか?は使用する人の判断によりますが(1日、1日ファンデーションのように塗って、剥がしてを繰り返す考え方も悪くありません。)
あくまで見え方を変えたのみという事です。
では髪のパサつき広がりを抑えるには上記にもあげたように水分保持能力を持たせてあげなくてはいけません。
そんな事がトリートメントで可能なのか?
答えは可能です。
しかし一回や二回のトリートメントでどうにかなるものではございません。
私が考える髪のパサつき広がりを抑える事の出来るトリートメントは毛髪に水分保持機能を備える事のできるトリートメントだと思っております。
他にも髪のパサつき、広がりを抑える対策を知りたい方はこちらの記事もお読みください⬇⬇
➡髪のパサつき広がりの原因はこれだ!!!直し方から対策&改善方法を公開
髪のパサつき広がりを抑える美容室でのトリートメント
どんなトリートメントが髪のパサつき、広がりが抑えられるのかわかったと思います。
水分保持機能を備える事のトリートメントですね。では具体的にどんなトリートメントかというとそれは美容室で施術するトリートメントになります。そしてその中でも特殊な商材となります。
まず美容室のトリートメントとホームケアのトリートメントでは何が違うのかと言うと…
美容室のトリートメントは病院で言うところの点滴にあたります。
それと比べてホームケアのトリートメントは病院で言うところの処方箋だと思ってください。
美容室にて点滴のトリートメントを施術してなおかつご自宅で処方箋のトリートメントを使用してもらう。
この一連の流れが大切になってきます。
そして美容室のトリートメントは病院で言うところの点滴と記載しましたが水分保持機能を備えるトリートメントは点滴という表現からエステのような表現が正しくなってきます。
点滴トリートメントも確かに非常にいいのですが点滴は一時的なものになります。(一時的なものを使用してホームヘアでさらにもちをよくするという考え方も間違いではありません。)
そこで今回ご紹介するのはエステのようなトリートメントです。ヘアエステとでも言うと聞いた事のある方も少なくはないかもしれません。
ではどんなヘアエステなのか?ご紹介致しますね。*ヘアエステと謳っても各サロンさんで内容は全く異なります。今回はあくまでドランでのヘアエステをご紹介致します。
トリートメントが浸透しやすいベースをつくる
まずはベース作りからが大切になります。何をするのにもベースが大切!っとはよく言ったものですね。
このトリートメントが浸透しやすいベースを作るのが本当に大切であります。
このベースがしっかりできていないとどんなトリートメントをつけても毛髪表面にただ乗っかっているだけにすぎません。
ではトリートメントが浸透しやすいベースですがまずは水分をしっかり毛髪に含ませます。時間にしたら5分以上は最低濡らしていきます。
ここもただ濡らしているだけでは何分濡らしても水分は毛髪に内部に含まれません。
特殊な工程を踏んで毛髪内部に水分を含ませていきます。
水分がしっかり含んだ事が確認できたら浸透率の上がるシャンプーをしていきますが浸透率が上がるシャンプーというのは成分に尿素がふんだんに使われているシャンプーをドランでは採用しております。
この尿素の入っているシャンプーは浸透率を上げるだけでなく髪の毛自体も柔らかくしてくれますのでかなりおすすめです。
他にもダメージケアなどにも使われるホームケアシャンプーについて詳しく知りたい方はこちらもお読みください⬇⬇
➡ダメージケアシャンプー&トリートメントの使い方からオススメの商材を紹介
又正しいシャンプーの仕方はこちらの動画を参考に⬇⬇
正しいドライヤーの使い方はこちらの動画⬇⬇
髪の主成分に近い栄養剤を塗布
ではベースが完了しましたの次に髪の主成分に近い栄養剤を塗布していきます。
髪の毛はよく聞くかと思いますがタンパク質で構成されています。なのでこのタンパク質を入れていくのですがタンパク質ではまだまだ高分子すぎて内部の深層まで浸透してくれません。このタンパク質をもっと細分化していくと次にアミノ酸と言われる物質に変わります。
アミノ酸はドリンクなどにも入っていてよくその名称を聞きますね。そして美容室で販売されているシャンプーのそのほとんどはアミノ酸シャンプーと言われ髪の毛の主成分に近い成分がふんだんに使われております。
これを使用する事により毛髪を綺麗にしていきましょうと言う事ですね。
確かにアミノ酸シャンプーは非常にいいです。毎日使用するシャンプーには間違いなくアミノ酸系シャンプーを使用した方がいいでしょう。
しかし今回の髪の主成分に近い栄養剤とはアミノ酸をさらに細分化したケラチンというものになります。
このケラチンは毛髪内部深層にまで送り届けて毛髪を内側から強化していこうという事です。
ケラチンは言わば毛髪の主成分にもっと近い成分と言う事です。
毛髪の成分に近い栄養剤の吸着と髪を収斂させて締める
ケラチンをふんだんに浸透させていきました。毛髪内部に浸透させるには特殊な施術をして毛髪内部にまで浸透していきます。
ケラチンが浸透していくと非常に毛髪にハリコシが生まれて施術している担当者はそのハリコシ具合を自身の指で感じて入りきったのか?を判断します。
職人の指センサーによる判断なのでこれは誰でもできるわけではありません。
確かな経験と知識が必要であります。
ケラチンが入ったら次は吸着させていきます。毛髪内部に接着剤のようなものを流し込むイメージですね。
これをしないと意図も簡単に取れてしまいます。よくトリートメントしても1週間ほどで取れた。。なんて方は栄養剤を入れたのみで工程が終了している可能性があります。栄養剤を入れてからの工程の方が大切です。
しっかり吸着できたら次は収斂させていきます。毛髪自体を引き締めていくと言う事です。髪が締まっていないと毛髪内部のものも外に流出しやすくなりますのでここでしっかり収斂させて吸着した栄養剤が外に出ないような毛髪に変えていきます。
最後は架橋させて全行程終了
栄養剤を入れる→吸着→収斂まで行くともぅ中々いい感じに仕上がってきます。ですが最後に架橋してあげる工程が大切です。
成分同士が架橋しあって毛髪内部で高分子に膨らませるイメージです。
どういう事かというと…
ケラチンは元々低分子です。ケラチンの中でも高分子ケラチンという栄養剤がありますが(ドランはこれを使用しております。)
それでもまだまだ低分子です。
なので最後にその低分子同士が架橋しあって毛髪内部で成分同士が手を繋いで大きい分子となり内部から毛髪を膨らませて尚且つ抜けだせないようにします。
まだわかりにくいかと思うので例え話しをすると一つのドアがあります。
あなたはそのドアに一人で通って中に入ってきました。
そして中に入ると色んな仲間達がいました。
数えるとその中の数は3人いました。そして皆んなと再会を喜び手を繋いでそれはそれは喜びました。
そこでその中の一人が提案します。このまま外に出よう!!
そして勢いよく手を繋いだままそのドアを通ろうとすると如何にもこうにもでれません。当然ですそのドアは一人が普通に入ってこれるほどの大きさ。
手を繋いで締まってはそのドアから出ることができません。
これが最後の工程の架橋と言う事です。
髪のパサつき広がりを抑えるトリートメントのBefore &After
全行程が終了しましたね。では肝心のBefore &Afterはというとこんな感じです。⬆⬆
いかがですか?非常に綺麗に仕上がりましたね。本当にトリートメントでもちゃんとした施術をするとこれほどにまで綺麗に仕上がります。
これがずっとこのままならば尚いいのに。。っと思われる方も少なくないかと思います。
ですがトリートメントなのでやはり落ちてきます。ではどれくらい保つのか?は次の章で記載します。
トリートメントの一体どれくらい保つの?
ドランのトリートメントの工程をお伝え致しました。最後は少しストーリー地味て記載したのでわかりやすかったかな?なんて思います。
ではそこまで大層なトリートメントは一体どれくらい保つのか?と言うとここまでの工程をしっかり行って1ヶ月程です。
しかもそれは市販のシャンプー&トリートメントではなくて美容室のアミノ酸系シャンプーやトリートメントを使用しての場合です。
市販のシャンプー&トリートメントでは本当にすぐに剥がしてします。それほど強力な洗浄剤が入っているということです。
しかし初めはそれ程しか保てたいなかったトリートメントも回数を重ねる毎に良くなっていきます。
中にはこのトリートメントで髪質が改善されてお客様もいる程です。トリートメントなどの栄養剤で施術して行く場合は本当に回数が必要です。
一回でどうにかしたければ髪質改善、縮毛矯正の方がいいでしょう。しかしトリートメントでも既に髪質を改善できるまでになってきました。髪のパサつき広がりが気になっている方は是非一度お試しください。そして見違える艶髪を手に入れましょう。
まとめ
いかがでしたか?
髪のパサつき広がりをヘアトリートメントで抑える事はできるのか?その実証結果はいかに!?
トリートメントまでここまでできるだ!!っと思われた方も多いかと思います。
用途をしっかり理解し使用するとトリートメントはこんなにも結果がでます。
しかも今回使用したトリートメントは一つ、一つ異なるメーカー様のものを使用しております。
何故かというとトリートメントは塗るだけの簡単メニューではございません。
よくトリートメントを美容師さんは勉強してもメーカーさんの塗り方の順番特徴を知るだけでしっかりと中身を理解しているところはどれくらいあるのか?それは私にもわかりませんが少なくとも1週間で落ちるトリートメントはそういう事だと思います。(1週間で落ちるトリートメントが悪いわけではありません。そういう用途で使う場合もあります。)
なので髪質、髪質に合わせてお客様のライフスタイルに合わせて一人一人に合わせたトリートメントが必要だと思う今日この頃です。