透明感のあるアッシュ系、鮮やかに発色させたいレッド系など通常のカラーでは染められない時に、
ブリーチが必要だとやりたいカラーを考えた時にブリーチが必要だと言われてきた方も多い事だと思います。
そんなブリーチについてブリーチをしていくにあたり知っておいた方がいいことを項目ごとに紹介して行きますね。
まずみなさんはブリーチと聞いてどのようなイメージを持っていますか?
- 髪がとても痛む
- 色落ちが早い
- 髪がパサパサになる
- カラーではできない明るさにできる
- カラーの幅が広がる
- 透明感、鮮やかなカラーには必須
などでしょうか?
本記事ではこれらの内容の紹介と合わせて知っておいた方が良いことをお伝えしていきますので
ブリーチをして綺麗なカラーを楽しまれたい方は必読です。
目次
髪にブリーチをしたら、髪はとても痛む?
これはもう周知の事実であり、痛まないといえば完全に嘘になります。
通常のカラー剤でもカラー剤中の2剤に必須の成分である酸化剤(過酸化水素)が毛髪ひいては地肌にまで負担をかけてしまうのです。
そしてブリーチは?といえば、通常のカラー剤だけでは明るくできない領域まで髪を染めたいわけなので、
もっと強い酸化剤が必要とされるのですが、日本の薬事法でヘアカラー使用時の2剤で使用される過酸化水素濃度は6%までと定められています。
なので、ブリーチとヘアカラーのパワーの違いを出すためにブリーチには1剤中に入っている過硫酸塩という成分が
2剤と混ざり合う事でさらに過酸化水素を発生し、脱色のパワーを高めて毛髪内部のメラニン色素を大量に脱色していってくれるのです。
そしてなぜカラー剤で、毛髪が痛むのか?
というとその過酸化水素(脱色作用)や薬剤の浸透を促すアルカリ剤(膨潤作用)で毛髪が痛んでいるとされています。
そして美容のメーカーが新たに発見したダメージのメカニズムとして、毛髪表面や内部に水道水などから付着してしまう
銅イオンに過酸化水素が過剰反応し、ダメージを引き起こしているという発見もあったようです。
これらのようなダメージがあるのでカラーリングはブリーチだけ特別痛むわけではなくカラーリングでももちろん毛髪が痛んでしまうのです。
ブリーチはそんなカラーリングの中で最もパワーが強いので、通常のカラーリングを優に上回るダメージを負ってしまうのと
美容院の全体の施術の中でも1・2を争うぐらいのハイダメージのメニューになっています。
そしてそんなカラーでダメージをしてしまうのは毛髪内部に6%程しかないと言われる油分層が1番ダメージし、
流出してしまう。と考えられています。その油分層はとても大事で毛髪内部の構造をつなぎ合わせる接着剤のような役割をしていたり、
油分層の中の一部分にカラー剤は浸透し、定着をするので、ダメージをどれだけ抑えれるかが
あなたが繰り返し行うカラーのクオリティを決定づけるのです。
最近ではカラー・ブリーチを行う際にするブリーチサプリというものも各社メーカーから見かけるようになりました。
カラーリングもケアメニューを合わせてケアカラー・ケアブリーチと、髪の毛の事をいたわって施術が出来るようになってきているので、
- ダメージを気にされる方
- 色持ちを気にされる方
- 今後も長くカラーリングを楽しまれたい方
は、カラーにおけるダメージとの関係性もしっかりと考えた方が良いと言えるでしょう。
髪にブリーチをしたら、色落ちが早い
髪にブリーチをしたら色落ちが早いのはなぜなのでしょう?
ブリーチオンカラー(ブリーチをした後すぐにカラーをする事。ダブルカラーと呼ばれたりもする)をするとブリーチをした際のダメージはもちろん。
強力なアルカリと過酸化水素が毛髪内部に残っている状態でのカラーになってしまうので、カラー剤の染料が定着する事を阻害してしまうのです。
毛髪は本来弱酸性の状態が正常な状態であり、アルカリ剤によりアルカリに髪が傾き、膨潤し薬剤の通り道ができることは良いのですが、
アルカリに傾きっぱなしにしていると、またそこから染料も流れ出てしまいやすくなるのできちんと弱酸性に戻してあげる事が必要なのです。
こちらは実際にDRANでも使われている酸性に引き戻してくれる中間処理剤です。
このような中間処理剤を加えてあげることでアルカリに傾き敏感になっている状態の毛髪を優しく弱酸性に戻してくれるので
アルカリで広がってしまったキューティクルも綺麗に整ってツヤツヤに仕上がってくれるのです。
カラーをして、定着した染料が、毛髪内部に残留していた過酸化水素により、剥がされて1週間ほどで
いっしょに抜け落ちてしまうのでアルカリ剤・過酸化水素は共にきちんと処理をしてあげる事がとても大切なのです。
なのでブリーチ後のカラーも実はブリーチ後1週間程あけて毛髪内部に残留している
アルカリ剤・過酸化水素などの反応が落ち着いたタイミングで染めてあげるか、
きちんとブリーチ後の処理(アルカリ除去・過酸化水素の除去)をしてあげると
過酸化水素やアルカリ剤に阻害される事なく、染料が定着できるのでカラーのモチも良くなります。
ですがやはり前提として毛髪が負ってしまったダメージ自体はどうしようもありませんので、
ダメージすると油分層の減少があると先程も紹介しましたが、カラーの染料は油分層に多く定着する事でより濃く綺麗に発色します。
そしてその定着量が多ければ多いほど色モチもいいと考えられているので、やはりダメージレスなケアメニューにこだわり、
ブリーチなどで綺麗な色味を狙いたい時には、ブリーチ後のデトックスにもこだわって
後になるべく負担を残さないことに心がけてあげると良いでしょう。
髪にブリーチをしたら、髪がパサパサになる
ブリーチをしたら指通りも悪く、髪がパサパサになりますよね。
ブリーチにより、負ったダメージは油分層を減少させてしまうので、毛髪内部の油分層は
実は外部から内部への水分の通り道になっていたりと、毛髪内部の水分量を正常に保つためにもとても重要な役割をしています。
そんな重要な油分層の減少が毛髪の水分量を正常に保てなくなり、潤いのある毛髪から遠ざけてしまう最大の原因なのです。
そしてダメージを負った毛髪には穴が空いてしまっていて、その穴の中に銅イオンや体内から排出される不純物が
体内から代謝の一環として排出されてきます。それらはざっくりとミネラルと呼ばれ、簡単に言うと鉱物なので毛髪内部に
そのミネラルが混入しているとイメージしやすいかと思うのですが髪の毛が硬くゴワゴワの手触りになってくるのです。
なのでこのダメージによるパサつきの原因も毛髪表面がぼろぼろになり、水分量も減少することと
ダメージにより毛髪内部の穴も増えて不純物もたまりやすくなって手触りも悪くなりやすくなることが最大の原因だといえるのです。
この手触りが悪くなるといった悩みに関しては、DEMI コスメティックスさんからリニューアルされた
フラッグシップモデルの新シャンプーシリーズ FLOWDIAです。こちらの商品に関しましては詳しくはこちらの
の記事内でも紹介をしているのですが、地肌のケアだけでなく、ダメージケアにも特化していて、毛髪内部に混入している
金属イオンにのみ反応しトリートメント成分が必要な個所にだけ作用してくれるので、
手触りが見違えるほど柔らかくまとまってくれるのが最大の特徴です。
また金属イオンのたまりやすい、その穴の中もトリートメント成分で埋め尽くしてくれるので
金属イオンが穴の中に入り込みにくくなりその場だけ手触りがよくなるのではなく
ずっと使い続けるとかなり毛髪が柔らかく扱いやすくなってくるのも特徴的です。
ダメージやくせ毛などでまとまらずにお悩みの方はぜひ一度お試しくださいね。
髪にブリーチをしたらカラーではできない明るさにできる
美容院でオーダーをするときに、雑誌の切り抜きやカタログを片手に美容師さんと相談をされることだと思うのですが、
その相談をしていく中でこのカラーだとブリーチが必要ですね。などと言われたことはございませんか?
通常のカラーリングでの限界は13レベルだといわれていて、13レベル以上に明るくしたい時などには
通常のカラーではメラニン色素が削り切れずに赤みが残ってしまうのできれいに色味が入らないので
ブリーチでもっとメラニン色素を脱色していき13レベル以上の明るさを出していくのです。
なので例えばきれいな13レベル以上のホワイトアッシュ系のカラーリングにしたいときには赤みが残っていると、
明るくはなっても赤みが残りオレンジっぽく仕上がり、明るく綺麗にアッシュを感じることができません。
赤みのあるベースだと反対色で真逆の色味なので綺麗にアッシュを髪にのせることができません。
なので赤みやオレンジみを削るために、一度通常のカラーリングでは消すことのできない赤みなどを消すために
いったんブリーチでメラニン色素を削って明るくしてから色味をのせると明るめのきれいなアッシュに染まります。
というような段階を踏んで通常のカラーリングでは狙えない明るさで色味を狙っていくのです。
以上のような通常のヘアカラーではできない明るさにしようと思えばやはりブリーチなどで、
しっかりメラニン色素を脱色しベースの色素をできる限り薄くしてあげることが大事なのです。
髪にブリーチをしたらカラーの幅が広がる
さてブリーチをしないと明るくできないこともだんだんとわかってきたことだと思います。
そこからさらにブリーチの魅力にあたる部分をここからは説明していくのですが、
ブリーチをすると普段はすることのできない色味を楽しんでいただく事ができます。
髪の毛にはもともと髪の色としてある、メラニン色素と呼ばれる3原色青・赤・黄のバランスで髪の毛の色味は決まっているのです。
その青・赤・黄の色のバランスで、地毛の色味が決まったりしているのです。先ほどのレベルスケールを見ていただくと
下のほうに行けば行くほど赤みと青みが混ざって暗くなっていきます。
逆に上に行けば行くほど、青み、赤みはなくなっていき黄みだけが残っていくのです。
ブリーチを使用しないとこの赤みがいつまでもカラーをするときに考えないといけないネックになってくるのと、
赤みがあるがゆえに、寒色系のカラーを楽しみたいときにはきれいに出るまでに時間がかかることでしょう。
そういったメラニン色素の色味に邪魔をされることなく、染め上げていく色味がきれいになっていくので
あらかじめブリーチをすることでカラーリングで楽しめる幅は格段に広がることは間違いありません。
髪にブリーチをしたら透明感・鮮やかなカラーが楽しめる
赤みに邪魔をされることなくカラーリングをしていけるのできれいにアッシュ系や外国人風カラーなど
通常のカラー剤だけではなかなか狙えない色味を出せるようになったり、色素が薄くなっているということは
他の染料が濃く感じられるようになるということなので、ビビットな鮮やかな色味も楽しめるようになります。
また外国人風と呼ばれるような透け感のある色味や、ハイライトやグラデーションカラーといったカラーデザインには
ブリーチは必要不可欠となってくるのでそこのところも頭の中に入れて、ケアメニューと組みなわせながら綺麗な髪の状態で
カラーリングの色味を様々楽しんでいくことがあなたの美容ライフを華やかに彩ってくれることでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ブリーチを使ったことによる負担の部分やダメージ・パサつく原因など、またそれに合わせた
ブリーチでも今はしっかりとケアをしてあげることでノーダメージではないですが、今までのブリーチに比べればかなりの
ダメージレスな仕上がりになることは間違いありません。
せっかくお金をかけたブリーチやハイライトをぱさぱさにしてもう髪の毛を切りたい!と思うこともないようにしっかりと
長く楽しめるような知識もこの記事からわかって頂けたと思いますので是非参考にして
綺麗なブリーチオンのカラーリングを楽しんでくださいね!
もしまたわからないことなどがあればDRANのLINE@まで質問をお寄せくださいね。