よく耳にするブリーチ。
美容室に『こんなアッシュにして下さい』と言ったら、『これは一度ブリーチで色を抜かないとダメですね』と言われたことはないですか?
今回はそもそもブリーチっ何?ブリーチと普通のヘアカラーの違いをご紹介します。
目次
ブリーチカラーとヘアカラーの違いとは?
そもそもブリーチとは、【漂白する】【脱色する】という意味があります。
ヘアカラーのブリーチで言えば、髪のメラニン色素を取り除き髪を明るくしていく事です。
元々日本人は黒髪なのでブリーチをする事により、髪色を黒→茶色→金髪というように髪色は明るくなっていきます。
では普通のヘアカラーにはこのブリーチが入っていないのかと言うとそうではありません。一般的なヘアカラーにもこのブリーチは入っています。
ただ普通のヘアカラーにはブリーチの他にも髪の色を染める染料も入っています。これにより、髪のメラニン色素を取り除きながらアッシュやピンク、ベージュなどの色に染めていきます。
日本人は黒髪なのでいくら色を重ねても、黒い画用紙に絵の具を塗っても分からないように一度明るくしなければりません。その為にブリーチでメラニン色素を取り除きながら色を入れていく事が必要になってきます。
ヘアカラーはあくまで色を入れて髪を染めていく事てす。ブリーチは色は入れず、単純に色を抜く事だけに重点を置いたものです。
ブリーチカラーとヘアカラーの違いを簡単に説明すると髪の色を抜くか、髪に色を入れていくかになると思います。
こんな髪色にはブリーチカラーが必要?
ではこのブリーチカラーはどういった時に必要なのでしょうか?
①希望のヘアカラーが明るい時
基本的に普通のヘアカラーであれば大体12レベルまでの明るさが限界です。
それよりも髪色を明るくしたければブリーチをしないといけません。またこのヘアカラーのレベルも目安なので髪質や髪の状態によって多少明るさも変動します。
②赤みが強く希望の色にならない時
元々日本人は黒髪で色素が濃いです。なので赤みが強くアッシュやマットといった寒色系のカラーが入りづらいのです。
特に髪が太い人や硬い人などに多いタイプでアッシュやマットなどの寒色系のカラーを綺麗に染めたい場合はブリーチで一度色素をしっかり抜く必要があります。
③流行りの透明感が欲しい時
よくヘアカタログでも見かけるこういった外国人風カラー。
透き通るような透明感があり綺麗ですね。しかし日本人は黒髪なので中々この透明感が出にくいです。仕上がりの希望にもよりますがこういった場合の多くは一度ブリーチで色を抜く事が多いです。
④黒染め後に明るくしたい時
就活などで黒染めした後は、また髪を明るくしようとしても中々明るくなりません。
これは黒染め時のヘアカラーにもよりますが、一度黒染めをするとあまり髪を明るく出来ないと思っておいた方が良いでしょう。
そういった時はブリーチでしっかりと黒染めを取り除くことが必要になります。
ブリーチカラーのメリット・デメリット
ブリーチカラーとヘアカラーの違いはある程度分かったかと思います。ではブリーチカラーのメリットやデメリットはなんなのでしょうか?
ブリーチカラーのメリット
①明るいヘアカラーが出来る
どうしてもヘアカラーだけでは髪を明るくするのに限界があります。
ブリーチを使用する事でブロンドや金髪など髪の明るさの表現が広がり、ヘアカラーでは出せない明るさのあるカラーを楽しむ事ができます。
②ヘアカラーをした時の色が入りやすい
ブリーチ後はヘアカラーの色が入りやすくなります。厳密に言うと色の鮮やかさがでてきます。
ブリーチで元々の髪色を抜く事でその後の使用するヘアカラー本来の色が入りやすくなる為です。
ブリーチを何度も行い髪が明るくなるほど、その後にするヘアカラーの発色は良くなっていきます。
③ヘアカラーの幅が広がる
ブリーチをして髪を明るくする毎に色の幅は広がります。
ブリーチで髪の色素を抜いてから色を入れると、ヘアカラーだけでは出せない色味を出せるようになります。
どれくらい色素を抜くかにもよりますがカラフルなビビットカラーや外国人風なグレー系など楽しめるようになります。
④透明感や柔らかさのあるカラーを表現できる
ブリーチで髪の色素を抜けば抜くほど光が当たった時の透明感が生まれます。
また暗い髪では表現出来ない柔らかさのある淡いカラーも楽しめます。
流行りの外国人風カラーやグレージュやアッシュを楽しみたい方には一度ブリーチをするのがオススメです。
ブリーチカラーのデメリット
①ヘアカラーに比べて髪の負担が大きい
普通のヘアカラーに比べてブリーチは髪のメラニン色素をより多く取り除きます。その為 に髪の負担は大きくなります。
あまりに酷くなってくると髪がパサパサになったり絡まりやすくなります。ブリーチ後はしっかりとしたケアをする事をオススメします。
②色の抜けが早くなる
ブリーチをするとヘアカラーだけをした時に比べて色が抜けるのが早くなります。逆に考えると色が抜けてくる過程も楽しめてカラーが2倍楽しめるともいえるのですがヘアカラーにくらべるとどうしても色落ちが早いです。
ブリーチ後の適切な処理や普段使うシャンプーなどでも色の抜け具合が変わってくるので気になる方はそういったものも一度見直してみても良いかもしれません。
③パーマや縮毛矯正が難しくなる
一度ブリーチをした髪はかなりデリケートになります。髪の形状を変えるパーマや縮毛矯正などは髪を傷め過ぎてしまい上手くパーマや縮毛矯正が出来なかったり、髪の状態によってはする事自体を断られたりします。
これは時間を空ければ良いという訳ではなく、一度ブリーチをした髪に対してはずっと同じことです。
ブリーチカラーとダブルカラーとは?
ブリーチカラーとはブリーチ剤でなるべく色素を取り除き、ヘアカラーでは明るくならないレベルまで一旦明るくするものです。
一方でダブルカラーとはカラーを二回に分けて連続でしていく方法です。
ブリーチカラーとダブルカラーの違いはなに?と聞かれることもありますがブリーチカラーは薬剤の種類。ダブルカラーはカラーの手法です。
一般的には鮮やかな色味のカラーをする場合や透明感のある柔らかなカラーにする場合などにダブルカラーをする場合があります。
その際、一度しっかりと色を抜く時にブリーチを カラーをする事が多いです。
基本的にブリーチカラー単体で行うよりも一度ブリーチカラーをして、その後普通のヘアカラーで色味を入れていく手法が一般的かとおもいます。
普通のカラー剤を二回続けて行うダブルカラーもありますが、一気にガラリとイメージを変えたい場合などはブリーチを使ったダブルカラーがオススメです。
ただダブルカラーをする際は時間と料金が掛かるのでやる前はスタイリストさんに確認すると良いかもしれません。
ブリーチカラーでハイライトやグラデーションカラーも綺麗に
ハイライトやグラデーションカラーなど明暗のあるカラーをする場合はブリーチは特に有効です。
ハイライトやグラデーション部分をブリーチカラーする事でより綺麗なコントラストをつける事ができます。
また全体的にブリーチをするのに抵抗があるという方はハイライトやグラデーションなどポイントでやる事で髪の負担も減るのでオススメです。
グラデーションカラーは、仕事などの関係であまり派手に出来ない方でも毛先だけブリーチで色を抜き、色々なカラーを楽しみ仕事の時は毛先をまとめて隠しておくといった裏ワザ的な方法もありカラーを楽しめる幅が広がるかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
簡単に説明するとブリーチカラーとヘアカラーは、色を抜くだけか色を入れるかの違いになります。
希望するヘアカラーが一度ブリーチしてから色を入れた方がいいのか?ヘアカラーだけでいけるのか?ブリーチのメリット、デメリットを踏まえながら担当のスタイリストさんと相談しながら素敵なヘアカラーをお楽しみ下さい。